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土木遺産「大宮橋」の修復事業に関する特設サイトの開設

SGエンジニアリング株式会社です。

愛媛県西条市の土木遺産「大宮橋」の修復事業でIPH工法が採用されました。西条市の「大宮橋」の修復事業は令和3年度公益社団法人土木学会インフラメンテナンス チャレンジ賞を受賞しています。
土木遺産という歴史的・文化財的価値への配慮が必要な中、補強効果のある新技術(IPH工法)と、効果を定量的に評価するための非破壊試験(愛媛大学実施)を組み合わせることで修繕を成立させた点が評価されました。

上記を踏まえ「大宮橋」修復事業の内容、背景等をお伝えする特設サイト、動画を作成し、公開しております。

「大宮橋」修復事業の背景

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愛媛県西条市の土木遺産「大宮橋」(土木学会選奨、2005年指定)は1927年(昭和2年)に完成しました。90年近い時を経て、橋としての寿命を迎えつつありました。危険な橋(健全度判定区分「Ⅲ」、内部空洞、漏水あり)とされた大宮橋の補修工事で採用されたのが本工法です。
「架け替え」も検討されましたが、以下の課題がありました。

・既存橋撤去及び新設橋台施工時は1年近く通行止めになる
・施工地が急峻地にあり、重機及び表面被覆のための資材搬入が困難
・「架け替え」の際のコストの方が割高

また、損傷個所をハツリ(損傷個所を取り除く施工)、修復する工法も検討されましたが、橋梁そのものが圧壊する可能性もあり、

・躯体内部の空気と樹脂の置換・空隙への充填により耐久性の向上が可能
・橋梁の通行止めを最小にでき、工期も短縮できる
・注入器と樹脂、シール材を主に使用するため輸送性に優れる
・経済性と安全性

の観点から当工法が採用されました。

コンクリート内部の空洞部分を樹脂で補強したことで、もともとの構造物を解体せずに強度回復工事が完了したほか、「架け替え」よりも短い工期で低騒音、低振動、粉塵の飛散を低減することで周辺環境にも配慮し、安全に施工を進めることが出来ました。

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セメント等の資材の高騰に加え、物流費の上昇が続く中、IPH工法は主に「樹脂」「注入器」「シール材」を使う工法なので、輸送コストも低く抑えられます。また、粉塵も少ないため作業者の安全性も確保できます。

当社では国土強靭化、インフラの予防保全に取り組む全国の建設コンサルタント会社や地方自治体、総合建設会社、専門工事会社等への工法の普及を強化しています。お気軽にお問い合わせください。

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