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コミュニケーションの3つの方法
コミュニケーションには3つの目的があります。
①「相手の」フィールドに入る(アウトプットしやすくする)=主体的に関わる
②「相手の」モノの観方を尊重する(受け取る≠受け入れる)=相手の観方を受け取る
③「相手の」本質と関わる(本質は誰もが持っている)=本質で本質と関わる
3つの目的のために、3つの方法があります。
(1)アイコンタクト
相手の目の中に映る自分を観る=相手を通して自分の状態をつかむ(相手は写し鏡)
(2)ニュートラル
自分が反応を選ぶ≠反応してしまう
主体的に反応を選ぶことが大切、自分軸をもって相手とコミュニケーションする
(3)自分ごととしてとらえる(まず相手を理解する)
主体的・積極的に聴く、共有(共感)する
(正解は人それぞれ、違いがあって違いがいい)
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(1)アイコンタクト
「目は口ほどに物を言う」ということわざがあります。
アイコンタクトは今の自分を相手に伝える重要な要素です。
相手の目を見るのが苦手、という方がいますが、アイコンタクトで一番機能するのは「相手の目の中に映る自分を観る」ことです。
(2)ニュートラル
主体的に反応を選ぶことが大切であり、そのためには「(3)」が大切になります。
(3)自分ごととしてとらえる(まず相手を理解する)
相手を理解するためには「質問」が有効です。
「質問をクリエイト(創造)する」ことが必要で、具体的で相手が答えやすい質問を投げかけること(効果的な質問をすること)が大切です。
質問は2種類あります。
クローズド・クエスチョン
→相手が答えやすい質問の仕方
クローズド・クエスチョンは、相手が「YesかNoか」や「AorBorC」の択一で答えられる、回答範囲を狭く限定した質問の仕方です。
(例)
「今日は氣温は30度を超えていますね」
「夕食は、和食か中華かイタリアンのどれが食べたいですか」
オープン・クエスチョン
→会話の幅が広がりやすい質問の仕方
相手が答える範囲に制約を設けず、自由に答えてもらうような質問の仕方です。
(例)
「あの映画を観て、どのように感じましたか」
「〇〇について、もう少し詳しく教えていただけますか」
ただし・・・
「ラポール」(信頼関係)が構築できていないのに、オープン・クエスチョンを多用すると、相手は答えに窮してしまいます。
※「ラポール」とは、心理学の用語で、元々はフランス語の「橋を架ける」という意味から来ている言葉で、互いの良好な関係を作る意味で使われ、「ラポールを築く」のように使用します。
クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョンを組み合わせて使う工夫が必要です。
クローズド・クエスチョン=相手が答えやすい質問の仕方ですので・・・「ラポール」(信頼関係)が構築できていない相手とコミュニケーションする場合は、導入部分に使用したりします。
「クローズド・クエスチョン」でも、相手「Yes」と答える質問をする
(例)
「今日は時間を取っていただきありがとうございます」
「今日は氣温は30度を超えていますね」
アポイントを取る場合などは、「クローズド・クエスチョン」が有効です。
「来週、ランチをご一緒しませんか」(Yes)
↓
「月曜日と木曜日であれば、どちらがご都合が良いでしょうか」
↓
「11:30~12:45でよいでしょうか」
まず相手を理解することが目的ですので、「質問をクリエイト(創造)する」ことが重要となります。