![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/159110790/rectangle_large_type_2_46b0b3363be650ae580bb4e4569d8ac3.png?width=1200)
あるようでない、ないようである「中庸」
![](https://assets.st-note.com/img/1720745924050-3gRSdDKfVH.jpg?width=1200)
「陰陽太極図」で、ただ1点、陽にも陰にも影響されない場所である「陰陽太極図の中心」が存在します。
「点はどれくらいの大きさ?」と質問されても答えようがありません。
あるようでない
ないようである
です。
「陰陽太極図の中心」は、孔子(儒教)の言葉で表現でき「中庸(ちゅうよう)」です。
「中庸」は孔子が最高の「徳」として説いた概念で、偏ることのない「中」をもって「道をなす」という意味です。
「陰陽太極図」をコマとすると、コマの軸は「陰陽太極図の中心」であり、陰陽どちらかに偏っているとコマは回りません。
「中庸」の意義は「天命を知る」こと、という考え方があります。
天の命これを性といい、性に率(したが)うこれを道といい、道を修むるこれを教えという。
(天が人に授けたものが人の本性であり、その本性に自然に従うことを人の道といい、人が歩まねばならない道を修めるのが教え(学び)である。)
天命、つまり自分自身が生まれながらにして与えられている生きる目的を知らなければ、進むべき道も掴むことはできません。
「中庸」であることを、武学では
ニュートラル
ゼロ化
と言っています。
また、「中庸」の状態にするために「禮」を使います。
「中庸」の状態かどうかのチェックはひとりではできませんので、対人で行います。