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キャベツなどの葉物が高いですね・・・天候不良が原因です。

農林水産省によると、キャベツの主産地の千葉、愛知、茨城の各県では、夏の暑さでキャベツが生育不良に陥り、出荷できる量が減ったのが原因とのことです。

野菜高騰の主たる原因となるのは、「天候」です。

野菜は種類によって、育つのに必要な温度や日射量・土壌などの環境条件が決まっています。

特に、葉物野菜は日射量不足の影響を受けやすい特徴があります。

台風や日射量不足・連続的な雨など、本来野菜が育つのに不適切な環境となると、出荷可能な野菜を育てることが困難になってしまいます。

お好み焼きやとんかつなどの揚げ物の付け合わせ、炒め物などにキャベツを使いますが、飲食店の方も大変だと思います。

また、農業に従事している方も何とかしたいと思っていらっしゃいますが、相手が天候だけに難しいものがあると感じます。

野菜の価格が高騰すると、消費者の「買い控え」が起こります。

他の野菜で代替するといったことにより、売上が伸びなくなってしまいます。

また、野菜の生産に必要な肥料代や燃料費・輸送費といった各種コストが増加していますが、コスト増加分を販売価格に転嫁することは困難で、農家が自らの収益を減らして、価格高騰を抑制している状態と言えます。

農業物価指数には、「農産物価格指数」と「農業生産資材価格指数」があります。

いずれも農林水産省が調査しており、基準年は令和2年(2020年)を100としています。

「農産物価格指数」は、農業経営体が販売する農産物の価格を指数化したもので、農業の投入・産出の物価の変動を表す農業物価指数の一種です。

「農業生産資材価格指数」は農家が購入する農業生産資材の価格を指数化したものです。

令和5年(2023年)の2つの指数は次のとおりです。

※基準年は令和2年(2020年)を100
①「農産物価格指数」:108.6
②「農業生産資材価格指数」:121.3

農林水産省「令和5年 農業物価指数」から引用

https://www.maff.go.jp/.../noubukka/noubukka_y/r5/index.html

さて・・・天候不良はこれからも続くと思います。

氣候変動や病氣に強い品種を育てるにも時間が必要です。

今一度、食について考えてみる良い機会なのだと感じます。

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