会社を辞めた
4年3ヶ月勤めた会社を遂に退社した。
2020年に新卒入社した某メーカーで、営業職として従事してきた。
以前書いた記事で、なかなか辞める決心がつかないことを嘆いていたのだが、ようやくその決心がつき、会社を辞めた。
何か辞めるきっかけになるような出来事が起こったわけではない。
入社してから退社を決意するまでの間、少しずつ積み重なっていったものが自分のキャパをオーバーし、それが背中を押したような感じだ。
転職活動なんてしてなかったし、自分がこれから何をしたいのか、どんな会社に入りたいのかすら全く決めていなかったが、それより先に退社することを選んだ。
私にとっては本当に嫌で嫌で仕方ない仕事であったが、今までよく辞めずに続けてこれたなと自分でも思う。
退社したい旨を上司に伝える時、不安や緊張など色んな感情に押し潰されそうで、「やっぱり言うの明日にしようかな」、「いやいやそうやってずっと先延ばしにして来たんじゃん、今日こそ言うぞ」という気持ちを何往復もした。
勇気を振り絞り「あの所長、ちょっとお時間よろしいでしょうか。」という言葉を発してからは意外にも流暢に喋ることができ、スムーズに事が進んでいった。
退職したい旨を上司に伝えた時、上司はびっくり仰天という感じだった。
自分の中では仕事が上手くいっているなんて感覚は微塵もなかったが、周りから見れば試行錯誤しながらも上手くいっているように見えていたそうだ。
加えて私は家族以外の周りの人に辞める素振りなんて1ミリも見せたことはなかった。
そんなわけで上司からすれば私の申し出は驚愕の出来事だったのである。
たった4年3ヶ月だが、本当に色んな経験をした。
辛いことの方が多かったが、その中にも喜びや楽しさを感じることはあったし、なんだかんだ最終出社の日は泣いちゃったりするかなーとか考えていたが、涙なんて一滴も出なかった。
おそらく自分の中でこの仕事に対する心残りはとっくになかったのだろう。そう思った。
辞めた後は「自由だー!」とか「遊びまくって寝まくってやりたい放題するぞー!」とか思うんだろうなと考えていたが、実際辞めてみて朝出社しなくていい状況になってみるとそんなことは考えていなかった。
「うわ、朝から何したらいいんだろ」とか「このまま社会復帰できるのかな」とか不安的なことばかりが頭に浮かぶ。
しかしそれでも以前に比べ心は少し軽くなったような、今までに無いなんだか不思議な気持ちである。
仕事を辞めたくて悩んでいる人は本当にたくさんいると思う。
そんな人に仕事辞めたてホヤホヤの私からいくつかアドバイスを贈りたい。
・まずは3年やってみる
いきなり根性論みたいな言葉だが、あながち間違っていない言葉だと私は思う。
丸3年同じ会社で仕事をこなしていれば、大体一通りの仕事は経験できるだろう。
正直入社して数ヶ月では大した経験はできない。
最初はつまらなくても、続けていくうちに色んな経験が増えていき、その中で自分のやりがいができていく事だって全然あるのだ。
こればっかりは仕事を続けてみて、一通りの経験をしてみないとわからない。
私は最初の配属から一通りの経験をするまで、「仕事クソつまんねえ」という気持ちに全く変化がなかったため、辞めることを決断した。
ただ、上司のパワハラや度を超えた残業で精神的に参ってしまい、働くどころではない人も少なくはないだろう。
死んでしまうレベルで追い詰められているのであれば、自分の健康を最優先に仕事を辞めるべきだと思うが、もう少し頑張れそうであるなら、そういう時こそ根気強く頑張ってみて欲しい。
その頑張りは決して無駄にはならないし、自分の人生において必ずプラスになる。
私も最初の配属先の上司がパワハラで有名な奴で、2年間ほど毎日死にたいくらい虐められたのだが、それでも挫けず続けてきた。
おかげで以前よりメンタルは強くなったし、大したことでは動じないという自分の自信にもつながったため、今となっては良い経験だったと考えている。
また、早期退職はその後の転職活動にも影響する。
どんな退職理由があろうと、採用する側からすれば「この人は根性無いのでは?」と映る大きな要因になるのである。
そう思わせないためにも、とりあえず3年は仕事を続けてみて欲しい。
・ダメだと思ったらすぐ辞める
「いやさっき言ったことと矛盾してるじゃん!」と皆さん思ったのではないだろうか。
私が言いたいのは、仕事が嫌だったらすぐに辞めてもいいよーということではなく、実際に3年ほどやってみて一通りの経験をしたうえで「この仕事自分には無理だ」と思ったら、即辞める決断して欲しいということだ。
なかなか辞める決断ができず、ずるずると同じ仕事を続けて気づけば30代。
ようやく決心がつき会社を辞めたが、転職活動が思うように進まない。
これが1番最悪の状況である。
採用側としても若くてフレッシュな人材を求めている事が多いため、20代と30代では転職活動の進めやすさが大きく変わってくる。
30代を超えると新しいことも覚えづらくなってくるため、もし上手く転職できたとしても、その後がなかなか上手くいかない…ということもあるだろう。
そのため、今の仕事を一通りやってみて「これは無理だ」と思ったら即行動すべきなのである。
ただ、辞めてどうするか何も決まってない不安で、なかなか辞める決断をできない人もたくさんいると思う。
それなら現職を続けながらでも転職活動を始めれば良いし、それが無理なら仕事を辞めて落ち着いてから今後のことを決めていけば良いと思う。
私は同時進行で複数のことに取り掛かるのが苦手で、仕事を続けながら、しかも会社の人にバレないように転職活動を行うのはどう考えても無理だとわかっていたため、一旦リセットして転職活動だけに集中することを選択した。
辞めた後はそれぞれ自分に合うやり方で進めていけば良いし、結局それが1番効率的だと思う。
いかがだっただろうか。
転職活動とか将来の不安とか不安なことは多いが、私は自分の選択に後悔はしていない。
この記事が今仕事について悩んでいる人にとって、後悔の無い選択へのサポートになれば幸いだ。
現在進行中の転職活動についても、また記事にできればと思う。
それでは社会人の皆様、辛いこと色々あると思いますが、お互い必死に頑張っていきましょう。
ではまた。