バスと猫
朝起こす。イヤイヤと私の身体を押す。
ご飯を食べさせる。イヤイヤと口を開かない。着替えさせる。私が選んだ半袖を指差しイヤイヤとシャツを放り投げる。
気を取り直して歯磨き。私の膝の上に娘の頭を乗せた瞬間イヤイヤと回転しながら立ち上がりお母さんの元へ行く。
平日はずっと仕事遅く、朝の食事、保育園送りぐらいしか会わない。意識や記憶が出てきて私のことに親近感が抱けなくなったのか、時間が少ないのは言い訳でそもそも娘とコミニュケーション取れているのかと葛藤する。
保育園へ向かうため自転車に乗る。猫のイラストが描かれている大きなバスが我々の横を通る。娘は猫を見ると我が家で飼っている猫の名前を連呼しテンション上がる。バスが信号で止まる。私達は左に曲がるのでバスと別れる。こういう時保育園行くの遅らせて自転車止めてバスを見させてあげるサービス精神があればと頭を掠める。そうすれば、と思いながら自転車走らせる私の葛藤。