対処療法と原因療法とは?
歯科衛生士 長岐祐子です。
今日は対症療法と原因療法について説明します。
対処療法と原因療法とは?
「対症療法」は、薬などで症状を抑えたり、ゆるめたりすることです。
例えば、風邪を引いて病院へ行き、咳止めや解熱剤をもらうことです。
原因ではなく、今ある症状を薬などでなんとか抑えることを目的としています。
それに対し「原因療法」は、病気や症状の原因を治療することです。
例えば、無理をせず体を休めたり、ビタミンを摂取したりするなど
体にいるウィルスに負けないように、免疫力を回復させたり、高めたりすることです。
表面的な症状ではなく、身体の内側、原因そのものに働きかけることを目的としています。
歯科衛生士の皆さんは、医院に来る患者さんに対し、どちらを行なっていますでしょうか?
多くの場合、「対症療法」を行なっているのではないでしょうか。
当然です。
原因を根本的に取り除く患者さんは「痛み」や「困り事」を訴えて来院しているので、「対症療法」をします。
例えば、「むし歯で歯が痛い」という患者さんには、歯を削り、被せ物を付けます。
一見、痛みの原因である部位を削って取っているので、痛みの原因はなくなってるようにみえますが
これで本当に原因を取り除くことはできているでしょうか?
原因が残ったままだと、多くの方は、また むし歯になって来院します。
つまり、原因を取り除くことができてはいないのです。
少し極端かもしれませんが、同じ症状で来院する場合
それは原因を取り除くことができていないことと同じなのです。
では、原因そのものに働きかけるためにはどうすれば良いのでしょうか。
病気のリスクを下げる為には
それは、病気になる可能性が高い行動を避けて、リスクを小さくすることです。
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