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ある六月の物語

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2018年6月の記事一覧

ある六月の物語④

ある六月の物語④

金曜の夜、会社の同僚2人に誘われ

郁人は飲みに来ていた。

ここは新人の時から来ている

会社近くの居酒屋。

きっかけは忘れたが

似たようなメンバーと

似たようなメニューで幾度となく来ている。

定食屋の様なテーブルが

等間隔に並んでいて

店主の手書きのメニューが

敷き詰められている。

ここに来ると、誰しもがメニューに悩み

目が忙し

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ある六月の物語③

ある六月の物語③

「郁人、そろそろ起きたら?もう5時よ。」

ノックと共に、母親の控えめな声で

頭まで被った布団から、郁人は伸びをしながら

這い出す。

実家のある自治会のお囃子の稽古の時間は

月に2回あり、祭り前のこの時期の

土曜日の稽古は毎週になっていた。

郁人は、一応指導者として

この稽古に、毎週出席していた。

18時30分から稽古が始まる。

汗ばんだ体

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