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旅館運営企業で実現した現場出身者の力を活かしたアジャイル開発

Developers Summit2021 で、「旅館運営企業で実現した現場出身者の力を活かしたアジャイル開発」という発表をしました。この発表の裏側や、感想を書きたいと思います。

発表したスライドはこちらです。

初めての3人登壇

今回のデブサミ2021のテーマはWe are New Normal。このテーマをどう向き合おうというところがスタートでした。昨年は、「ともにつくる」というテーマで、ITを活用しきれていないところに、エンジニアが飛び込むことで、経営者の意識を変わり、新しい世界が見えてきたという内容を話したのですが、今回のさらに先の世界を話してみたいと思っていました。
そのような中、まず思い出したのが、この1年間でした。2020年はコロナ禍でかつてない危機に陥った宿泊業でしたが、変わり続けないと生き残れないという想いの中、会社全体で一体となり、ピンチに立ち向かい、乗り越えていきました。その中でも、情報システムは社内でも大変評価され、新しい価値を生み出してきていました。今回は、そのエッセンスを開発者目線で深堀りしてみようと思ったのが、今回の登壇でした。

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ただし、この話の全てを自分が実感もって話すことは難しいです。であれば、思い切って、頑張っている人に話してもらおう、というのが3人での登壇を決めたきっかけでした。大舞台の登壇は2人とも初めてだったので、心配していましたが、やりきってくれました。

誰もがITに関わり、価値を生み出したい

今回の登壇では、現場出身のスタッフが情報システムの中で、どのような活動を通じてITを活用できるようになる人材まで成長してきたのかというお話をしてきたのですが、ITに携われる障壁は年々、下がってきていると思います。
例えば、私たちはkintoneを活用してきましたが、業務に適用するためには、カスタマイズが必要で、内部でエンジニアがカスタマイズしたり、外注していたりすることも多かったです。ところが、ノーコード、ローコードツールが発展したことで、カスタマイズできる範囲が一気に増え、コードを書くのが得意じゃない人でも作れるシステムも増えました。
また一方では、最近ではプロダクトオーナーの重要性が問われるようになったのですが、プロダクトオーナーであれば、システムの理解も必要ですが、業務に詳しいことや、プロダクトの戦略を考えるなど、様々なスキルが求められます。だからこそ、今までとは違う方向でのアプローチもあるんじゃないかと思います。

これから先は、テクノロジーの民主化が進み、ITを使いこなせる人が増えてくると思います。そのようなときに重要なのは、ITを使えるということではなく、お互いがITを通じて協力し合い、最大限の価値を提供できることではないかと思います。

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この1年間の変化で世の中は大きく変わりました。We are New Normal 、人それぞれ、言葉の意味は違うのかもしれませんが、みなさんにとって、未知の扉を開いた1年であったのではないでしょうか?

最後に

緊急事態宣言かの中、オンライン開催ということで、大変だったと思いますが、今回の発表にあたり、登壇の場を提供いただいた主催者、スポンサーの皆さま、協力いただいた会社の皆さま、パートナー企業の皆さまにお礼を言いたいと思います。
直接顔を見て話せませんでしたが、登壇後に視聴いただいた皆様からの暖かい言葉を見て、感動いたしました。

来年も登壇できるよう、1年間頑張りたいと思います。

それでは。