見出し画像

中国であった何とも言えない話②

中国の大学にもサークルに近い学生の団体があります。社団と私の教えていた大学では呼ばれていました。
国柄のためか、顧問必須(やや監視に近い感じは受けましたが)でした。

日本語科にも日本語サークルのようなものがあり、2か月に1度はイベントを開催し、他学部の学生もイベント参加なども出来るものでした。


いつからかの伝統で、このサークルには日本人教師がサポートをする習わしがあり
定期的に会議を開いて、教師も参加しました。
まあ、相手は大学生ですから、運営や企画の詰めを指摘する位なもので学生にお任せではありました。

しかし、サークルなのに、これがまあ羽振りがいいもので、なんでこんなに金あるのと教師が疑問を持つほど。
学生に聞いたところ、スポンサーがいるからそこがお金を出してくれるとの返答が。

スポンサーもイベント等で度々宣伝に来ていたので、日本語で色々話したところ
学校近くにある、留学予備校だと言いました。


年度が変わり、新しい代の学生がサークルの運営を任されることになり少し経ったある日、
急に会議で、予算が枯渇しているとの報告が学生代表からありました。

理由を聞いたところ、スポンサーの担当者が変わりケチになったからとのこと。
困ったので、新しいスポンサーを探すことはできないの?と問うてみても、厳しいという返事。
イベントを減らすか、規模を少なくするしかないのかなと学生と話し合いをしていました。


ちょうど、そのようなタイミングで


前回の記事に書いた、日本語学校の管理職の方と食事をする機会が舞い込んできました。

留学予備校コースもある日本語学校なので、学生のために交渉てみよう!
と息巻いて食事会に参加しました。

食事会では、楽しみながらも、向こうもたまにビジネスでこちらに接触出来ないかと探るような話もしながら、何事もなく終わりました。(この時点で交渉はせず)


2次会もやりましょうとなり、近くの別の店に行くことに
色々話をしながら、先方の酔いがかなり回ってきてるのを見計らって
ここがチャンスと、事情を話してみました。


私 「〇〇という会社が、社団のスポンサーなのですが、金をあまり出してくれなくて〇〇の代わりにスポンサーになることって無理ですかね?」

この時点でかなり酔っていたはずなのですが、一気に目が鋭くなり

相手「んー・・・」

私 「無理でしょうかね?」

相手「スポンサーになんかなるより、学生紹介してくれませんか?」

私 「運営の学生を紹介すればいいですか?」

相手「いいえ違います、学生をあなたが勧誘して、うちの学校に入ったら□□元あなたにバックするので」

私 「ん?」

相手「我々がスポンサーなどするより、あなたにお金が入るほうがメリットあるでしょう」

私 「え・・・」

さすがに想像しなかった返答
ちょっと受け入れられなく、話題を変えました。

その後も4次会まで飲んだのですが、帰宅後微信(中国版LINE)の連絡先を速攻ブロック!


中国人にそう言われても、あまり何も思わないのですが
同じ日本人に言われると、かなりのカルチャーショックを感じた、
そんな何とも言えない話でした。

いいなと思ったら応援しよう!