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仲間と共に、この街の覇者となれ【 ニードフォースピード カーボン 】(360)

俺は帰ってきた。だけど仲間たちからの視線が痛い。そう、俺はあの時、仲間を置いて逃げたんだ。しかしダリウスはチャンスをくれた。この街でテリトリーを広げれば、俺をまた認めてくれると…。

実は前作モストウォンテッドと主人公が同じな本作。執拗に主人公を追うクロス刑事も続けて登場して、今度はグループを作ってレースに勝ち、仲間を集め、街でのテリトリーを大きくしていくのが目的だ。4つのグループが跋扈するこの街でストリートレーサーの頂点を目指すのだ。

舞台はカジノのネオンが光る、常に煌びやかな夜の街になり、前作同様ストリートレースは勿論、今回からドリフト競技や、峠での一対一のバトルも増えて、雰囲気は映画「ワイルドスピードX3トーキョードリフト」を彷彿とさせる作りになっている。ミス一つでガードレール(脆い)を突き破って谷底へ真っ逆さまなので緊張感はバッチリだ。ボスキャラには日本人のケンジ君もいるぞ。

基本的なゲームの作りは前作と変わらないが、ショートカットを教えてくれたり、ライバルカーをブロックしてくれるサポートカーの登場や、より細かく自由に設定できるようになった車のカスタマイズ、更に前作は影も無かった日産車が使えたりと追加要素はとても豊富だ。

ボリュームと警察が足りない…

ただ前作と違い、警察とのカーチェイスがシナリオを進める上で必要でなくなってしまい、ただレース中登場する邪魔な要素になってしまったことが非常に残念である。
しかも警察の追跡に新要素は特にない。(あのムービー中にあった謎のトンデモ車停めビームライフルは?)本作も町中の至る所に警察の追跡を派手に妨害するための破壊オブジェクトが点在してるだけに非常に勿体無く感じる所である。

又、前作がレース&カーチェイス→ボスバトルという流れだったのが、今回はレースで勝ちまくってボスとバトルとレース一辺倒であまりメリハリがなく、15人だったボスもたった4人だけとボリュームが少ない所の残念だ。ラストもかなりアッサリしていてビックリ。
ちなみに負けたボスは必ずイイ感じに負け惜しみを置いて行くのだが、あちらのアウトロー達はライバル同士分かり合ったり、健闘を讃えたりはしないのだろうか…。
でも本作には他にもチャレンジモードやネット対戦などシナリオ以外にも実績が絡むようになり、俄然プレイする意欲が湧くようになっているぞ。(もう人はいないけど…。)

今回のアッサリ加減は毎年出すシリーズだから、しょうがないのかもしれないけど、舞台が良いだけにカーチェイスはもっと白熱して欲しかったなぁ…。だけど前作を楽しんだプレイヤーにとっても、本作は新鮮であり、安心してあそべる内容だ。前作をプレイしたなら絶対に抑えておきたい作品になってる事は間違いないぞ。


DATA

ニードフォースピード カーボン
発売:エレクトロニックアーツ
開発:EA Black box
対応ハード:Xbox360、PS3、Wii、PS2、Xbox、GC
発売日:2006年12月21日(Xbox360版)
ジャンル:レーシングゲーム



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