究極の弐寺に挑め【 beatmaniaIIDX INFINITAS 】(PC)
弐寺をもう一度遊びたい…!
最近20年くらい前に「beatmania IIDX (通称弐寺)」を楽しんでいたことをよく思い出す。友人と「俺はこれクリアしたぞ!」「六段になったぜ!」と競い、次は「次のサブタイトルはDistorteDらしいぞ!?」「やっぱりSLAKEの曲は良いな!」と弐寺話で盛り上がっていた。
そんな楽しかった事を思い出しながら前回の記事を書いていると、無性に弐寺が遊びたくなってきた。
しかし気付けばもう長く遊んでいない。バージョンが新しくなるたびに二、三回触ってみるがそれで終わってしまう。あの頃のようにナンバリングが変わるたびにワクワクしていたあの熱量はいつの間にかなくなってしまった。
最後に七段を取ったのは確か16作目のEMPRESSだろう。それから家庭用が販売されなくなったり、曲の方針が僕の好みとズレたり、好きなアーティストが曲を提供しなくなったり、DistorteD稼働初日に作ったe-amusment passを無くしたりした影響もあってか2009年稼働の17作目 SIRIUS以降は弐寺をだんだん遊ばなくなっていた…って15年前じゃねーか!
そんな弐寺も現在のEPOLISで31作目。筐体も新しくなり、お互い良い歳になった。15年ぶりに真面目に遊んでみようとゲーセンでレベル10の曲に挑んでみたら…クリアは出来るが腕が痛い…!!!激しい動きに体がついていけていない。
たくさん遊ぼうと思ったのに結局100円(3曲)遊んだだけで体はボロボロになり、ゲーセンを後にしてしまった。
家で特訓だ!
これは情けない。まずは体を弐寺に慣らさねば。ならば家で練習だ。当時PS2で販売された弐寺は全て持っているが、ブラウン管テレビで知ってる曲を遊ぶのはモチベーションが上がらない。やはり新しい曲も遊びたい。
現行の弐寺を家で遊ぶ方法は二つ。スマホ、タブレット等で遊べる「beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE」かPCで遊べる「beatmania IIDX INFINITAS」だ。
当初は安く遊べるULTIMATE MOBILEを遊ぼうかと思ったが、Bluetooth対応の専用コントローラー(価格18,800円)の導入が必要など意外とハードルが高く、後者のINFINITASを選ぶ事にした。
コントローラーに関してはUSBの変換アダプターを使えばPS2時代の専コンが使えるのが決め手だ。(体験モードで動作確認出来るのも嬉しい)
これが究極の家庭用IIDX!
そんな「beatmania IIDX INFINITAS」は2015年にサービスが開始された月々定額制のPC専用の弐寺。価格はなんと月々1,628円。昔はこの価格に尻込みしていたが、最新の弐寺を家で遊ぶにはこれしかないし、今遊びたい時に値段は関係ない。それにゲーセンで16クレ分(50曲)遊ぶ値段と考えると不思議と安い気がしてくる。秘技「クレジット換算」だ。
収録曲は脅威の650曲以上。16作目EMPRESS以前の曲はもちろん、17作目SIRIUS、18作目Resort Anthemまでの曲がしっかり遊べる。このボリュームはまさにアーケード版を遊んでいる気分だ。
しかし全て最初から遊べるわけではなくプレイする事で手に入るゲーム内ポイント「BIT」を消費して楽曲をコツコツ貯めては解放していく必要がある。
そして19作目以降の曲も数曲ずつ収録されており、更に新しい曲を遊びたい場合は各バージョンの楽曲パックを購入する仕組みだ。1パック30曲入りで6,091円と月額払いの上にこの価格と、サブスクと考えると強気な価格だが、弐寺が遊べるのは弐寺しかないのだ!
モードは家庭用と違いフリーモードと段位認定モードの二つのみ。段位認定モードは専用のチケット(100円)を購入する一つ用がある。気軽にチャレンジ出来ないのは残念だが、お金を払う事でアーケードさながらの緊張感を味わいながら段位認定に挑むことが出来るのはちょっと嬉しい。
他にもトレーニングモードやオートモードなども欲しかったが残念ながら用意されていない。ゆっくりムービーを眺められるオートモードは欲しかった…。
他にも細かな点で嬉しいのは、インターネットが繋がっているおかげでスコアの全国平均や、クリアレートが見ることが出来る。オプションも現在準拠なので細かく変更が出来る!(しかしこのHI-SPEEDの仕様がよくわからないんじゃ👴)
更なる高みを目指して…。
本作は多少値段は張るけれど、本作は新たな曲との出会いたっぷりで選曲画面で知らない曲がズラリと並ぶ光景はやはりテンションが上がる。ゲーセンで数回遊んだだけじゃ最近の弐寺の事なんてわかるはずがない。じっくり腰を据えて遊べる環境はやはり嬉しいし、クリアランプを埋めていくのも楽しい、それに高難易度曲を何度も挑戦してクリアできた時の達成感は今も変わらず嬉しいものだ。
そして今回、あの頃頭打ちだった腕前をなんとか上げるべく試行錯誤の真っ最中。今までは指の配置を考えず思うままに打ちまくる俗に言う「北斗打ち」だったが、それを改め指の配置を考えて通称「1048式」という配置で遊ぶ事にした。慣れるまでは初心にかえって難易度3のスタンダード譜面からやり直している。
おかげで今まで煩わしかった階段譜面や隣接同時押しがスラリと打てたりと成長の実感を改めて感じている。やっぱりこのわかりやすい成長の実感こそ音ゲーの醍醐味だ。
とはいえまだまだ左手はまだ上手に動かない修行段階。現在の目標は当時クリアできなかったANOTHERのD.C. Fishの攻略だ。
そして遊んでいくと、長いシリーズを通しての変遷が見えてくる。それが少し寂しくもありつつも、今はそれがとても楽しい。現在は好きだったSLAKEもgood-coolもTaQもOsamu KubotaもtigerYAMATOもいないけれど、その時代のクラブミュージックの流行りとプレイヤーのニーズを捉え、テクノからユーロビート、ハードコア、EDM、ダブステップ、フューチャーベースとジャンルや雰囲気を変容させて現在までシリーズを続けてきたと思うと凄いとしか言いようがない。
それに今は今でクールな曲は揃ってる(ACのEPOLISの曲も超イイ!)、そして現行でもまるで実家のような安心感と良い曲を提供してくれるDJ TAKA 、L.E.D.たち古参アーティストたちには頭が下がります。こりゃ後50は続くな!
自分は出勤前の朝にプレイすることが多い、30分ほどのプレイでも目が冴えてくれるし、満足感もある。日に日にクリアできる曲が増えていく楽しさは格別だ。
そんなわけでまずは一ヶ月遊んでみた訳だが、想像以上にハマってしまい約300曲、100クレジット分遊んでしまくらいエンジョイさせていただきました。もちろん全然遊びきれていないのでこれは来月も遊ぶしかないな!
本作は遊ぶための値段や環境のハードルは若干高いですが、その分の価値と満足感のあるモノになっていますよ。是非興味があるならお試しあれ。
DATA
beatmaniaIIDX INFINITAS
発売 / 開発:コナミ
対応ハード:PC
サービス開始日:2015年12月1日
ジャンル:音楽シミュレーション
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3ヶ月後の記事。たくさん楽曲パックを買いましたとか、好きな曲と出会った話とか。