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CIAのハチャメチャ大作戦 【 コールオブデューティ ブラックオプス コールドウォー 】(PS5)

[注意:本文章はネタバレを含みます。]

アイツらが帰ってきた

時は1981年。米国とソ連がしのぎを削り、互いの懐を探り合う諜報戦がベトナム戦争を経ても続く時代。そんな中でCIA工作員のメイソンとウッズも世界を股をかけて戦っていた…そう、彼らが帰ってきたのだ。

2020年前後から映画や音楽などでも80年代を取り上げた作品が増えてきて、本作もその波に乗っている。

シリーズ7作目の「コールオブデューティ ブラックオプス」は個性的なキャラクターで泥臭い大戦後の工作員達の世界を描く個人的は最も好きなCoDだ。ブラックオプスはその後もシリーズを重ね、BO2では過去と未来を交えながら大活躍したが、BO3では過去キャラは影も形もなく未来の攻殻機動隊風SFとなり、BO4ではキャンペーンが無くなりマルチ専用タイトルになってしまったりと自分の求めるものとはだいぶ逸れた方向に向かっていたが、CoD16作目の「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア」で現代にプライス大尉が帰ってきたように、17作目BOシリーズ第5弾の本作「コールオブデューティ ブラックオプス コールドウォー」でついにメイソン、ウッズ、ハドソンとブラックオプスのお馴染みキャラクター達も帰ってきた。

そんな相変わらずなメイソンとウッズのコンビだが、今回の主人公はCIA捜査官ベル。相棒の顔に傷を持つアドラーたちと共にソ連の工作員ペルセウスの暗躍を阻止するべく戦おう。

ペルセウスにたどり着くため世界の巡り様々ななミッションをこなしていこう

PS5で更なる臨場感を

ちなみに本作はPS5proを購入した友人から安く譲って貰ったPS5で遊びました。ソフトの中古価格が安いのも嬉しい。
そしてPS5といえばコントローラー「Dual Sense」による細かな種類の振動と、アダプティブトリガーの重い引き金を引くような押し心地が演出を彩ってくれる。これぞ未来のゲーム体験だ!

で…デカい…。

それと最近キャンペーンを遊べていなかったので意気揚々と遊び始めようとしたが、最近のCoDはキャンペーンを遊ぶだけなのにインストールやらダウンロードやらで一体何時間待たせれば気が済むんだ…。
あと当初はPS4版で遊んでいましたが、あまりにもテクスチャなどの読み込みが遅すぎるため断念していました。ありゃ無理だ!

核戦争より俺たちを止めてみな!!!

閑話休題。そんな本作はCIAのプロフェッショナルによる歴史に残らない影の仕事数々を体験出来るようなシリーズだったが、本作のアクション面はかなりヒートアップしておりソ連のアメリカの街並みを模した秘密訓練場で大暴れしたり、ソ連の中枢であるKGB本部に潜入してイーサン・ハントよろしく息を殺して潜入するかと思いきや、派手にドンパチをおっ始めたりとノリは終始80年代アクション洋画だ。そう、モダンウォーフェアが胃がキリキリするような苦いコーヒーなら、こちらはコーラとポップコーンなのだ。(マルチのDLCキャラでランボーとマクレーン刑事が追加されたのも納得だ)

見どころはやっぱりウッズとのアメリカの街並みを模した訓練場で戦う「レッドライト、グリーンライト」CoDの中でも5本の指には確実に入る名ステージだ。ステージ構成も良いし、ウッズと二人で大暴れするのも楽しすぎる。

この造られたセットの中で戦う不思議な感覚がたまらない!
ブラックオプスらしいゴルピーのような史実のキャラが登場も嬉しいが、驚きなのはCoD4の宿敵イムラン・ザカエフの登場。まさか新モダンウォーフェアとこの世界は地続きなの?!

またFPS的には特殊能力などは一才無い普通のミリタリーFPSなのだが、FPSとは別に今回は任務中に手に入れた証拠品を元に謎解きをするパートがあるのが個人的には、スパイの暗号解読感があって楽しかった。というかこの要素はもっと欲しかった!二件だけしかないのが勿体無い!

結構しっかり考えさせられるから楽しい

俺たちには使命がある

しかしそんなハイテンションなノリは、終盤からだんだん鳴りを潜めてだんだんシリアスでいつものブラックオプスらしい、洗脳による虚実が入り混じるトリップした世界に堕ちていく。やっぱりこういったリアルの幻覚が入り混じるビジュアルのステージも大好き!でも暗いぜ!

そしてラストのどんでん返しは、昨今ではよくある展開ではあるものの苦々しい上にやらせない気持ちになる。にしても最後の最後までブラックオプスの連中は何も信じられないな!(二重スパイのベリコフを大変そうだなと見ていたが、自分自身の方がもっと大変だった。)そしてエンディングは二種類あるのだが、両方ともなかなか煮え切らない後味の悪さだ。ま、メイソンとウッズが元気ならそれでいいか!

そんなわけで相変わらず一本のアクション映画を観るような気分で楽しめるCoDのキャンペーン。プレイ時間は7時間程度ですが久しぶりの再会となったメイソンとウッズのブラックオプスは破天荒アクションながらも虚実入り混じる混濁した闇も感じられる濃くも楽しい一本でした。

やはりアドラー。お前が一番信用ならん。

DATA

コールオブデューティ ブラックオプス コールドウォー
発売:ソニー・インタラクティブエンタテインメント(PS4、PS5)
   アクティビジョン
開発:Treyarch、Raven Software
対応ハード:PS5、PS4、Xbox series X/S、Xbox ONE、PC
発売日:2020年11月13日


ちなみに…

好きなシーンも載せておきます。

ウッズもたまにゃ失敗する
ソ連製のフェイクシティの中でも最高なのはどう見てもグレムリンかBTTFで見たことある街並みのシーン。「間抜けども!都市の再開発ってのはこうやるんだ!」というウッズのセリフも最高。
なんだこのかわいいオッサンたちは

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