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可愛い札と移り変わる遊戯【 Inscryption 】(Steam)

注意!本記事にはネタバレが含まれます!!!


謎のカードゲーム開幕

気づけば自分は知らない山小屋の中、知らない男とカードゲームをしている。どうやら命を賭けたゲームらしい…。
そんな状況から始まるカードゲーム「Inscryption」はnoteでもタイトルを検索するだけで、結構な量の記事がHITする知る人ぞ知る人気タイトル。

本作はビジュアルが少しホラー調ながらもイカして可愛いく、テキストはローカライズが丁寧でどっぷり世界観に浸れて、カードゲーム部分は奥が深く、そして唯一無二の雰囲気のシナリオは謎が多く残る、繰り返しプレイが前提のローグライク調カードゲームだ。
まぁ今からこのゲームについて語るには遅すぎるし、わかりやすく説明してくれる記事もたっぷりあると思うのでそのあたりは省略だ。

遊びが変化する楽しさ

カードゲームとしては遊戯王カードを思い起こす「生贄」を捧げながら強いカードを召喚し、ダイレクトアタックで勝敗を決めるシンプルなもので遊びやすいし、ストーリーが進むごとに複雑なカードが増えてプレイスタイルが増えていくのも楽しい。

そして本作の構成は大きく三つで区切られ、その部によって同じ構造のカードゲームでも遊び方や雰囲気がガラリと変わる点は面白く、おかげで飽きずに楽しむことが出来た。
ということで各部ごとに感想を書いていこう。

第一部:ローグライクの山小屋

第一部である山小屋でのゲームは、ローグライクでランダム性のある作りで繰り返し何度も遊んでしまう中毒性があって楽しく、難易度的には歯応えもあったため、没頭して何回とプレイしてしまった。まぁ作中の中ではクリアするまでには結構な時間を要したのはこの部だ。(漁師倒すまで6時間を労した)

そしてこの部特有のカードを強化したり、自分だけの強いカードを作り上げられた時の興奮はこのゲームで一番テンションが上がるところで、ガッツリ強くなったカードを手に入れた時は「ウヒョー!😆となる事間違いなし。

死んでしまったら全てを失ってしまう緊張感もあるし、カードのビジュアルの可愛さや、盤面のビジュアルのカッコ良さ、テキストの面白さもあり遊んでいて険しくもありつつワクワクしたね。
またカードゲームと同時に山小屋に仕掛けられた様々な仕掛けを解く謎解きも楽しく、解けた時の気持ちよさも忘れられない。

ゲームマスターが場を盛り上げてくれる!テンションのギャップが笑えるし、なりきり感が最高!
コスト0!強さ7!HP7!コイツは強いぜ!!!
(どうみてもスキル効果の選択ミスってるのは見逃してくれ!)
なんだかんだ山小屋時の喋るカードたちがが可愛い。心細い一人の戦いではないこうした仲間がいるのが頼もしい。うう…お前はずっとオコジョの姿であってほしかったし、他二名も同じくだ。

第二部:デッキ構築の冒険

第二部では、あの達成感が嘘のように全然違う新たな戦いが始まる。はじめは少々戸惑うがカードを集めデッキ構成を考えて自分のプレイスタイルを作り上げて戦っていくので自由度は一部とは比べ物にならないくらい急上昇する、上手にカードを配置する事で発揮される、属性特有のシナジー効果などの第一部より複雑なデッキ構成が出来るのも楽しいし、心許ないお金でカードパックを剥く楽しさも体験できる。(こういうのはたくさん剥けないのが良いんだ)それにコレクション要素もあって総じて一部と同じくらい二部も楽しい。

ビジュアル的にはレトロなドット絵調で新鮮さに欠けるけれどストーリーは核心に入って来るので、ワクワクするけれど、難易度は一気に落ちてしまうので、一部ほどの戦略性や達成感がないのは少し残念でした…。とても面白いだけにもっと遊びてえ!

カードが増えて複雑化しているが、一部を遊んできた経験でスンナリ覚えられるのは上手い設計だ。
オコジョ好きが高じてロボットデッキで編成。じわじわと着実に強くなっていくのが嬉しい。

第三部:ロボットデッキとなんでもあり

三部では一部と似た作りではあるけれど、ロボットデッキで遊ぶ探索RPG的ものに。更に敵は自身のPCのファイルやSteamのフレンドリストにメタ的に干渉してくるメタルギアソリッドのサイコマンティス的戦いが始まるのでとても笑えるし楽しい。俺こーゆーの大好物!
ただし三部も難易度が低いのと、負けてもペナルティが少ないのがやはり物足りなさを感じるところでした。

この表情は好き。
古いファイルを選べ!…と言われたのでインストールしていた2005年のファルコムゲームのファイルを使うぜ!強い‼️
重たいファイルを選べ!…ここはストリートファイターⅥだな!
後半はカード作成なども出来る。名前は…まぁこうなるんだよ。

謎すぎる謎ストーリーと更なる戦い

そんなわけで最後までいろんなカードゲームを遊ばせてくれる本作。謎が謎を呼び、果てはゲームの外へと広がっていくのも本作の魅力らしいけれど、気が遠くなりそうなので他のnote記事で済ませようと思います…。

謎が謎を呼ぶラスト。あのゲーム会社の闇は深い…。

そんな本作、もっと遊びたいという欲求もある故に、ストーリーとの兼ね合いで話が進むとバッサリ遊べなくなってしまうのが残念だったが、なんとゲームクリア後は追加要素で第一部の山小屋パート部分をさらに楽しむことができる「KAYCEE'S MOD」がアンロックされる。こちらは更に山小屋で歯応えのある勝負が体験出来る。まだまだ戦いはこれからのようだ…。

更なる戦いが君を待つ!でもひとまずはこの辺で記事を終えたいと思う。
お前そんな特技あったんかい!

そんなわけでキャラクターは不気味だけど愛嬌たっぷりで可愛いし、ストーリーもテキストのローカライズが上手でグイグイ引き込まれ、そして演出のアイディアが最高で遅ればせながら大変満足なInscryption体験でした。次回作があるのなら必ず遊びたいですね。


DATA

Inscryption
発売:Devolver Digital
開発:Daniel Mullins Games
対応ハード:Steam、Switch、PS4、PS5、Xbox ONE、Xbox series X/S
発売年:2021年10月20日
ジャンル:カードゲーム



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