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はじめてのケムコRPG【 アスディバインハーツ 】(PS4)

ケムコ

ファミコン時代から存在するゲームメーカーではあるが正直私とは縁があまり無い会社だった。しかしPS4を起動してショップを開くとよくわからない安価なRPGが売っている。メーカーはケムコ。そして一ヶ月後にまたケムコから新作RPGが、そしてまた数ヶ月後にまたRPGが…なんだこの会社?
ケムコのHPを開くと出てくる出てくるオリジナルのRPG作品の数々!PS4だけで13本。3DSを足すともっとある!いつかのシンプルシリーズのようなペースでRPGをリリースしているのだ。
そんなに作ってたら中身はどうなのだろうか?
僕の好奇心は半分悪戯のように唸る。
ここは試しに一本やってみるか!フリープレイでもらったアスディバインハーツを!

そんな軽い気持ちで始めた本作。プレイしてすぐに驚いたなんとそのグラフィックはまるでRPGツクールのようだ。安っぽいというかシンプルというかまるでPS4で遊んでいるかとは思えない中学生の頃パソコンで遊びまくっていたフリーゲームの香りがする。
ストーリーはというと剣と魔法のファンタジー世界で主人公とヒロインが光の神と名乗る猫と一緒に冒険し様々な出会いと共に闇の神の暴走を止めるというもので、キャラクターも幼馴染で主人公に寄せる恋心に正直になれないヒロインと、それに気づかない誰からも好かれる主人公というベタなもの。
正直グラフィックと設定で私はかなり舐めていた。まぁ三日もありゃクリアできるだろう…と。しかし仲間が揃い架橋かと思ってもストーリーはぐんぐん進んでいく…ダンジョンはどんどん増えていく…新たな町、新たなダンジョン、新たな世界…なっ…長い…!気づけばプレイ時間は40時間を超え、主人公たちも気づけば技を20個以上覚えていた。舐めていた…ケムコRPG凄い!

そして気づけば僕は本作に夢中であった。戦闘システムはシンプルな見た目ながらもバランスもかなり良く、適度なレベル上げとスリルある戦闘が楽しめるようになっており、技と状態異常などが豊富で見た目とは裏腹に中身はなかなか骨太に作られている。力押しではなくちゃんと戦略を立てられる仕組みはやりがいがあって面白い。
それでいて様々なステータス効果を持ったジュエルというテトリスのようなパーツをハーツという盤面にパズルのようにはめる事で自分の思うキャラ育成が出来るようになっている。
仲間となるキャラクターは主人公以外女性キャラだけのハーレムなのだが主人公が超鈍感でそこまで嫌な感じもしない作りなのも好きになれる。アリエスは可愛い。

ちなみにこのゲーム、最近iOSでも始まったPS4の機能「リモートプレイ 」と非常に相性が良く、僕もしばしば自分のiPhoneで遊んでいた。リモートプレイの弱点はその操作性の悪さなのだが、本作はとにかく操作がシンプルなのでそこを気にせずに楽しむことが出来ました。おかげでレベル上げが捗る捗る!

アスディバインハーツ 。もしスーファミ時代なら普通に定価12000円くらいしてもおかしくないボリュームとクオリティの作品だ…ただ今は凝ったシステムに美麗なグラフィックが当たり前の時代、確かに本作は古風なゲームシステムにツクールのようなグラフィックだ。ボイスも無い。新鮮さも無い。
しかし骨太な遊びごたえがあり、わかりやすく楽しめるRPGというのは今となっては珍しい。クリアした時の満足感も久し振りに味わった気がする。僕はなんだかんだで十二分に楽しめました。
最近の凝ったゲームに疲れたならこんな作品をやってみては如何でしょうか。
さて、次はどのケムコRPGをやろうかな。​


DATA

アスディバインハーツ
発売:ケムコ
開発:エグゼクリエイト
対応ハード:Switch / WiiU / Steam / PS3 / PS4 / PS VITA /XBOX ONE / iOS /Android他
発売日:2016年12月13日
ジャンル:RPG
価格:1100円



映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん