犠牲と経験が紡ぐRPG【 クロノアーク 】(Steam)
複雑!難しい!でも楽しい!
そんな冒頭から始まる本作「クロノアーク」は韓国のAl Fine発売•開発のローグライクなターン制カードバトルRPG。個性的な能力を持ったキャラクターたちでパーティを構成し、自動生成されたダンジョンをやられながらも経験を積んで繰り返し挑もう。そう、ステージを攻略してタイムシェイドを集め時計台を動かせば世界は元通りになって救われるんだ。
本作の目玉となる戦闘画面からして複雑そうだが、普通に敵との戦闘も難易度は高く複雑だ。チュートリアルでは戦闘の簡単な説明はしてくれるが、キャラクターの性能は個性が豊かすぎて理解するだけでも大変。性能は文章を一見しただけでは理解は難しく、しっかりカード性能を読んで理解していかねばならない。
序盤でもボス戦は油断すると簡単にやられてしまうし、後半は一つのミスが命取りで更なる集中力が求められる一筋縄では行かない難易度だ。うーん、難しい!中には何度遊んでも理解に苦しみ、結局Wikiのわかりやすい解説を読んでようやく理解出来るキャラまでいる。(それも理解したつもりになってるだけかもしれない。)
しかしこのゲームのキャラクターはどれも性能を理解すればそれに応え得てくれるくらい強いので、レベルや装備以上に自分の理解度がキャラ性能に直結しているのが面白い。ローグライクだからステータスはリセットされてもオレの経験はリセットされないんだぜ!
しかし満身創痍でなんとか倒せた時の達成感は代え難いものがあるし、キャラクターの技や性能の検証と反省を繰り返し、そしてWiki等の情報収集を経た経験が活かされて思い通りに動かして勝利を掴んだ時は他では味わえない気持ちよさがあるぞ。
他にもキャラクター同士の性能によって得られたシナジー効果を偶然発見したときなんてテンションぶち上がる!
ネタバレ厳禁すぎるシナリオが最高
そんな本作の見どころはゲーム面だけではない。シナリオに関してもとても秀逸で、ストーリーを進めていくほど謎だった部分が解き明かされては、さらなる謎と衝撃の事実を知ることとなり、シナリオの先が気になりすぎて止め時を失うゲームであった。
しかもネタバレに関しては一切できないくらい、衝撃的すぎる真実と、伏線や展開が待っているので、何もいえないのが大変だ。ああ、このストーリーの興奮と情緒のグニャグニャにされっぷりを誰かと共有したい!言いたい!でも本作は十三機兵防衛圏並にネタバレ厳禁だ!
そんなわけでクリアまで、なかなかに手こずってやられてエンディングまで50時間かかりましたが、毎回戦闘の中で新たな発見を得て嬉しくなったり、ギリギリの勝負に熱くなり、情緒をかき乱してくれるストーリーに興奮したりと、面白くも歯応えたっぷりの体験が出来ました。
まだまだ仲間にしてないキャラクターや、倒していないボスキャラ、そしてさらなる展開が待っていそうなので今後も展開が楽しみです。
是非シンプルなRPG戦闘じゃもう満足できない方には本作がおすすめです。
DATA
クロノアーク
発売 / 開発:Al Fine
対応ハード:Steam
発売日:2024年5月3日
ジャンル:RPG
⚠️注意[以降の文章はネタバレを含みます。]⚠️
最終リザルト
こちらがベストエンディングのリザルトでした。
シルバー・スタインが高火力で撃ちまくってくれるのは言わずもがな、カロンが毒瓶を持つことでカードコストが低くなって使いやすくなった上に苦痛ダメージをのせまくり、ジョイがドローンを飛ばてダメージを出しつつガンガン回復してくれるし、チェーンがほぼ無敵なおかげでラスボスにも勝てました。
実はこの前に5回ほどベストな編成を考えてトライしてはギリギリでやられて2時間分の心をへし折られ続けていたので。(なんだかんだ一周が結構長い)達成感が半端なかったです。
それとプレイ時間がおかしなことになってますが晩にプレイして、アザールに意外と二度負けたりと苦戦して、ようやく勝ったけれど就寝時間となり、翌朝すぐに再開してプログラムマスターをぶちのめしたのも束の間次は出勤時間となってしまってその後のエンディングを見たのは帰宅後だったのでこんなことになってしまいました。
ちょっとだけシナリオの話
あとここでシナリオについても書きたいですが、いまだに心の整理がつかないのと、結局フェニックスと話していた裏切り者って誰?ハルは結局どうなってしまったの?などなど…まだまだわからない点も多いので今後の展開に期待したいです。
しかし現実と仮想空間で同一人物なのに性格が逆転しちゃってる人たちのギャップが本当に楽しくて最高です。現実とあまり変わらない人もいるけど、そういう人たちは「相変わらず」なのでそこも最高。
最後に今のところ一番好きなシーンはやっぱここですね。アツい!!!