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やるドラの到達点【 サーヴィランス 監視者 】 (PS2)

PS2のやるドラ!・・・の進化系!

時は2053年、特殊部隊シャドウソードに導入された総合監視解析システム。 このシステムを核として、隊員達の作戦行動が今、繰り広げられようとしていた。

本作は選択によってストーリーが変わって行くアニメーションゲーム『やるドラ』のシリーズを手がけて来た「Prouction I.G.」が作り上げた全く新しいアニメーションを用いた作品だ。コレは凄いぞ。
プレイヤーは特殊部隊シャドウソードの隊長「榊 悠輔」となり、総合監視解析システム「サーヴィランスシステム」を駆使して現場で作戦を行う隊員達に戦いの指示や状況の報告などをしていく。

文字通り目玉である「サーヴィランスシステム」とはリアルタイムに建物などに設置されている監視カメラなどの映像を同時に6つまで映し出し、映像で重要そうなものをピックアップしたら解析してくれる、何とも未来なシステムだ。
プレイヤーはこのシステムを使って、同時に動く6つの映像から重要そうな物、テロリストの装備や敵の位置など隊員達や作戦に有益な情報をピックアップして解析し、作戦を有利に進めて行く。

自分が一つの画面を見ている間にも他の画面で違う事が同時進行で起きて行くのでリアルタイムな時間の経過を実感出来、一つの画面ばかりを見ていると他の画面で作戦に重要な事が起きていたりする、そこで重要な部分をピックアップできなければ隊員達が状況を掴めず作戦は失敗してしまう。女の子ばかりに気を取られていたらすぐにゲームオーバーだぞ。解析には数秒時間がかかりその間は何も出来なくなるので無闇に色んなモノを解析して重要なものを見逃してしまうかもしれない、一時も映像を見逃す事の出来ない緊張感は抜群だ。本当に自分が隊員達を見守り、指示し、報告しているような感覚を与えてくれる。

本編は3時間もあればクリア出来てしまう短さとちょっと物足りないかもしれないが濃厚な設定もこの作品の魅力だ。解析したものは全てデータベースに登録され、武器や人物、物質などあらゆる物事の詳細なデータを見る事が出来、世界観に深みを持たせている。

だけど残念な所もある。作戦中は途中でトイレに行きたくなってもスタートボタンでポーズが出来ないし、任務を始めたら途中で一息つけないのは正直辛い。又クリア後のやり込み要素として各任務の解析率を100%にすれば特典が出てくるのだが、同じ任務を何度も見なければならないのもかなりキツい。

せめて早送りや途中で止めたりする事が出来れば良かったなぁ…それと個人的には世界観の割に音楽がちょっと普通すぎる気が、なんだかシンプルシリーズのサバイバルゲームのように感じてしまった。
だけどアニメーションは美しく、特殊部隊らしいミリタリーアクションあり、SFありの、緊張感バリバリ、そして斬新なシステムが光る!これぞ正にPS2らしい新世紀の映像を用いた新しいゲームだ。
やり込むと大変だけど一周目は軽い気持ちでサラッとプレイできるので興味を持った方は一度プレイしてみてはいかがでしょうか。


DATA

サーヴィランス 監視者
発売:SCE
開発:SCE、Production I.G
対応ハード:PS2
発売日:2002年4月25日
ジャンル:アドベンチャー



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【ゲーム感想】えすえふ
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