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新たなフェルガナも強敵揃い【 イース フェルガナの誓い 】(PC)
新たなイースⅢ!
イース熱は止まず、SEVENをクリアしたと同時に次のイースへと手を出した。今回は2005年にWindowsPC向けに発売された「イース フェルガナの誓い」フェルガナという地名が入っている通り、本作はイースⅢのリメイク作だ。
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ちなみに当初は2023年の今年に販売されたSwitch版でプレイを予定して購入したんだけれど、なぜか大元であるPC版で遊びたくなって2005年に発売された初回版を中古で購入。見よ!相変わらず所有欲を存分に満たしてくれるこのデカいパッケージを!ちなみに特典は驚異のイースⅢのみで構成された8枚組サントラだ!重量感がヤバい!
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ドギの地元良いとこじゃん!
今回の舞台はドギの故郷フェルガナ。もちろんイースⅢと同じだが、ハードの進化はそのディテールを深く細かくしてくれた。レドモンドの町の人々は門番や息子を亡くした老婆など見覚えのあるキャラクターもいつつ、ドギを育てていた面倒見のいい宿屋のマダムや鉱夫の人々、子供達と生き生きとした町の人々が加わり、アドルがこの町のために頑張る気持ちがよくわかる。ドギいいところ住んでたじゃんか...。
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それにストーリーもキャラクターやテキストが増えたおかげで話もわかりやすくなり、イースⅢを遊んでいても新鮮な体験ができる工夫が盛り沢山だ。ちなみに今回のアドルもイースⅥに続いて全く喋らない。PCエンジン版のやたら弱気なアドルはこちらのフェルガナにはいないのだ。ちなみに最大レベルも16じゃないぞ。
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さらに音楽面でもフェルガナの誓いは素晴らしく、最高だったPCエンジン版と対になるほどの高いクオリティで常に戦闘シーンではテンションが爆上がりする曲ばかり。やっぱりイースⅢも曲が良い。
特に翼を持った少年はPCエンジン版より効果的に使われているし、終盤のバレスタイン城のアレンジも最高だ。
確実に面白く、そして爽快に
そしてプレイし始めた直後にわかってしまった「これは確実に面白いゲームだっ...!」と。本作は今まで僕が遊んだイースの中でアクションが最も楽しく気持ちよかった六作目「イースⅥ ナピシュテムの匣」の軽快なジャンプアクションと手応えのあるバトルのシステムを汲んだ進化版でもあるのだ。本作はシリーズの中でもとても評判が良いのは知っていたが、この時点で本作は絶対に面白いということが約束されたゲームなんだ。
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この軽快アクション、そして手応えのあるバトル、イースⅥで味わった楽しさをもう一度味わえるのは嬉しい。さらに今回は2段ジャンプにダッシュ、そして攻撃魔法「リングアーツ」の登場で更にアクションの幅と戦略性が広がり戦闘は更に楽しく気持ちよくなっている。やったぜ。
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更に作業的だったレベル上げは、敵を短時間に倒せば倒すほど経験値がたくさん手に入りやすくなるボーナスシステムが追加されたおかげで、限られた時間内でいかに効率良い道筋でたくさん敵を倒すかを意識するようになってレベル上げが更に面白くなった。ジャブジャブ経験値が手に入ると気持ちが良いぞ!まぁ若干レベル上げをする場面が多すぎる気もしたけどね…。
新たなフェルガナは容赦無し
そして本作は更なる進化を遂げていた、さらなる高難易度化だ。
イースシリーズは程よい難易度が売りだけど、フェルガナの誓いのボスにその言葉は通用しない。なにせボスが普通に強くて5回は死ぬのは当たり前、そこからダメージが入る弱点を探し、予備動作やパターンを覚えて的確に攻撃をジャンプで避けながら隙を見つけて攻撃を当てなければならない。イースⅥのボスにも苦戦したが、フェルガナの誓いでは更に強いボスだらけで驚いた。殺意が高すぎる。
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しかしレベルが足りなくても的確な回避があれば倒せるし、しっかりとレベル上げとパターンを覚えていけば倒せる絶妙なバランスで、倒せた時の達成感はかなり気持ちがよかった。倒せなくはないが、苦労はするのだ。しかしその見返りは大きい!
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名作は...名作だった
そんなわけでバトルが爽快で、ボス戦がとにかく熱かったフェルガナの誓いは夢中でクリアしてしまった。本作は納得の面白さ、そしてイースの中でも一番の歯応えを持つ遊びごたえたっぷりのゲームでした。
そして僕は三度目の記憶喪失のアドルと共にセルセタへと向かう…。
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DATA
イース フェルガナの誓い
発売 / 開発:日本ファルコム
対応ハード:PC(DL版もあります)、PSP、Switch
発売日:2005年6月30日(PC版)
ジャンル:アクションRPG
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こちらも手応えあるアクションがとにかく楽しかったし、オルハが可愛い。
この先の文章はストーリーのネタバレがあります
終盤の展開も面白かった
後半の展開もイースⅢにはなかったドギとチェスターとの関係や、シスターの正体など新たな展開が多くなって驚きました。そしてチェスターがアドルに剣を託すシーンは熱かったですね。今回は「チェスター生きてくれ!エレナをこれ以上泣かせるな!」と思っていましたが悲しくも運命は変えられませんでしたね…。そしてアドルはチェスターしかガルバランにトドメをさせないとわかっているから止めないんだよな…。
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ラスボスのガルバラン戦はイースⅢの時とは比べ物にならないくらいマジで強かった!10回以上やられた!そしてラストの攻防がまさかのキャッチボールというのに笑ってしまいました。
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そして全てが終わった後のドギとの別れにも驚きました。たしかにこれならSFC版のイースVにドギがいなかったことにも納得がいきます。まぁイースⅧではちゃっかりアドルについてきてるのですが。このあたりもどうなっていくのか気になりますね。
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