廃墟と郷愁のFPS【 INDUSTRIA 】(PC)
それはAmazonから来た冒険の誘い
Prime Gaming。それはAmazonプライム会員の毎月数本PCゲームが配られるPraime Videoに比べるとだいぶ地味なサービス。(あとPrime Readingも地味だ。)
当初は無料ゲームの限定スキンや、洗脳を試みていたのか往年のネオジオゲームばかり配りまくっていたが、最近ではEPIC GAMESやGOG GALAXYなどのPC向けプラットフォームなどと結託し「バイオショック」「Ghostwire TOKYO」など名作FPSや近年の話題作、インディーズ作品、スターウォーズ等のキャラゲーなども積極的に配り始めているPaime Video並に羽振りの良いサービスだ。あまり日本人向けのラインナップでは無いけれど、自分では買わないようなゲームとの出会いがあったりすのが素直に嬉しい。
そんなPrime Gamingにて出会った一本が2021年にドイツのBleakmill開発の本作「INDUSTRIA」。好物のソロプレイFPSなんだからやるっきゃない。
ちなみに今回プレイするにあたって「GOG GALAXY」というCD Projekt製のゲームプラットフォームにて遊びました。(更に日本人に馴染みが無さすぎる。)
美しい廃墟と、懐かしいFPS
本作の見どころはやはりどこを切り取っても絵になる廃墟の街の景色。静かな雰囲気がなかなか見応えがある。でも昨今はそんな主観視点の謎解きゲームならよくある。しかし本作は雰囲気重視なフリをしてゴリゴリのソロプレイFPSでもある。
否応なしに襲い来る殺人ロボットたちに対してショットガンやマシンガンを撃ちまくったりと戦闘は少なくない、おかげで消耗する弾薬や回復アイテム等のリソース管理と持ち歩ける上限の少なさがも緊張感を生む。
そしてマップをくまなく練り歩きアイテム漁りに励むわけだが、この探索しながらモノを持って運んで足場を作ったり、道中戦ったりするこの感覚…この懐かしいFPSの感じはアレだ「Half-Life2」っぽいぞ。今時珍しいな!
そんな本作は4時間足らずで終わってしまう。正直まだ話の途中感は否めず、クリアに達成感が全然ないのが悔やまれる。ストーリーに関しても発表されている2作目で続きそうな予感がするぞ。
FPS的には武器のアップグレードなども期待したけど、武器がすぐに全種類手に入るところで察してしまった。雰囲気は良いけれどFPSとしては若干食い足りない…!
本作はボリュームは控えめながら美しい世界で不思議な冒険と、往年のHalf-Life2を彷彿とさせる懐かしくもスリルあるFPSが楽しめたので、食い足りない部分はありましたが満足です。いつもなら見過ごしてしまいそうなタイトルでしたが、Prime Gamingのおかげでなかなか良い体験が出来ました。こりゃ続編も気になるぞ。
DATA
INDUSTRIA
発売:Headup
開発:Bleakmill
対応ハード:PC(GOG GALAXY)、Steam、PS5、Xbox series X/S
発売日:2021年9月3日
ジャンル:FPS
GOGで遊んだけどSteam版を貼っておきます…。