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例のアレを遊ぶ 【 四八(仮) 】(PS2)

遊んでみなけりゃわからん!

実はこのゲーム、自分は発売される前はかなり期待していた作品だった。なぜなら大好きだったホラーノベルゲーム「学校であった怖い話」の制作者である飯島健男氏が作っているからだ。
だけど当時の僕はといえば、FPSに夢中で発売しても買わず、後に本作がとても不名誉な賞に輝いている事を知った。

ニコニコ動画のプレイ動画を見ただけで「なるほど」と思うほどのアレっぷりだったが実際プレイしてみない実態はわからない。そう思い今更購入、バグなども回避できるらしいのでそのへんも調べて、レッツプレイ!
(マジでセーブ画面でよくバグるからセーブ画面を閉じる時はXは連打しない方が良い)

これはホラーゲームなのか?

ストーリーは「四八」という架空のゲームのモニターに当選した主人公が四八(仮)を遊んでいく、しかしゲームをやるにつれてどんどん身の回りでおかしな事が起こっていく…というお話。

そのゲーム中の四八(仮)というゲームは48都道府県のあらゆる怖い話だったりミニゲームなどを読んで遊ぶ自称「47都道府県ミステリー」とういジャンル名のサウンドノベルだ。この頃やたらジャンル名を凝ったものにしてたよな。

1つの県に1つのシナリオではなく複数あったり、マルチエンディングだったりとかなりのボリュームがあり、シナリオに登場する人物の現在地、生きているか死んでいるかなどでシナリオが分かれたりするので面倒な仕様ではあるがなかなか面白い。
しかしサウンドノベルなのに昨今では当たり前に用意されているバックログ機能が無いのは残念だ。

さぁボリューム満点の四八(仮)ワールドへG0!

しかし48都道府県の各シナリオのボリュームにかなりバラツキがあり、県によってボイスがあったりなかったり、「その県じゃなくても別にいいじゃん」みたな地域性の無いシナリオ、一分で終わるシナリオや、マルチエンドをながら結果があまり変わらない終わり方がいくつもあったり、もう怖がらせたいのか笑わせたいのか意味の分からないのシナリオまであったりと様々だ。

まぁ(仮)だし…まだ設定上は市場に出てないし、バグがあるのも当たり前か…と、そんな納得が出来る訳がなく、また本筋であるシナリオを見ていく事で時折挟まる主人公のストーリーもわけがわからないうえに、どう考えても未完結だ…。
全てが中途半端で怖がらせたいのか笑わせたいのかもわからない、結局なにがしたかったのかよくわからない…というかこれは本当にホラーゲームなのかさえわからない。たしかにコレは揶揄されても仕方がないのかもな…。

ひとりひとりキャラが違う富沢七姉妹の声優は野川さくらさん。
いろんなさくにゃんボイスが聴けるの点ではかなり素晴らしいです。

しかし変な所で作り込まれたシナリオがあったり(オンラインゲームの悪夢)、もうギャグでしかないシナリオがあったり(ダンボール)、「学校であった怖い話」のキャラクターが登場したりと、ゲームとして純粋に面白いかは別として、いろいろと楽しませてくれるゲームでもありました。
ちなみに一番気分悪かったシナリオは信州長野の名物のお話、製作者はとろろに恨みでもあるのか。

これはトラウマ級の恐ろしさ!!!

もしこれが本当に(仮)というグランツリースモのプロローグ的な完全版の前の序章で、本当の四八が登場するなら是非遊んでみたい…。いつまでも待ってますよ…。

そして僕は全てのシナリオを見ていくことになる…。

※本レビューは2010年08月26日に執筆したものです。(一部加筆修正あり)


DATA

四八(仮)
発売:バンプレスト
開発:アルカディア・プロジェクト、シャノン
対応ハード:PS2
発売日:2007年11月22日
ジャンル:47都道府県ミステリー


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