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小室世界へ…【 小室哲哉 ガボールスクリーン 】 (PS1)

Welcome to the music world of TK

小室哲哉氏の曲を聞き始めたのはたしか2008年小室氏が詐欺容疑で逮捕された時期だった気がする。
逮捕されたのをきっかけにテレビでは彼の今までの活躍を見つめ直す番組が幾つも放送され、再度注目されるようになっていた頃だ。

カラオケでは友人がtrfのEZ DO DANCEを歌い、先輩はDJでglobeのFeel Like Danceを流し彼の音楽に触れる事が事件前より格段に多くなった。最初は聞き慣れておらず色眼鏡で彼の音楽を聞いていたが、今のJ-POPには無い明るさと軽快さに溢れていた小室氏の音楽に僕も色眼鏡を外して魅了されていたのだった。

本作「ガボールスクリーン」は小室哲哉氏とその右腕である久保こーじ氏が手がけた楽曲ビデオクリップが収録された作品集である。しかし本作ははただ映像や音楽を流すだけの作品ではない、ゲームという表現を用いた新しいマルチメディア作品なのだ・・・たぶん。

The music sense of the 90s

STORY
小室哲哉氏は新型コンピュータ「ガボールスクリーン」を使い新曲を手がけていた、7つの曲を作り終えた時ファンからスニーカーをプレゼントされる。しかしこのスニーカーの片方には命が(なぜか)吹き込まれていた。
小室哲哉氏が去るとスニーカーはファンの心が乗り移ったようにはしゃぎまくりガボールスクリーンにぶつかってしまう。その衝撃で作られた7つの曲はバラバラになりガボールスクリーンの架空空間に吸い込まれてしまった。
スニーカーはバラバラになってしまった曲達を元に戻すためガボールスクリーンの中に飛び込む・・・。

…といった具合にプレイヤーはスニーカーとなりガボールスクリーン上にいくつも存在する架空空間をさまよい(散歩?)、バラバラなった曲のピースを探して行く。
架空空間は竹に囲まれた風呂場だったり、ビーチだったり、目に囲まれた個室だったりと多種多様、プレイヤーは気になるオブジェクトをチェックして、隠れた曲のピースを見つけて行く、しかもオブジェクトはチェックするといろんなインタラクティブな反応をしてくれるぞ。それが面白いかは別として…個人的には90年代のポップなセンスにちょっと懐かしさを感じる。

そして必要な曲のピースが集まれば曲のビデオクリップが拝めるという流れだ。ゲーム内容はこの通り架空空間を散歩して映像を鑑賞するだけと多少謎解き要素はあるもののゲーム性は希薄で、クリアのご褒美もその時代の小室哲哉楽曲なので今、小室哲哉氏のファン以外がプレイして楽しめるかは正直辛いものがある。

だけどこんなにのんびりした作品もそんなにない。ここまでゲームオーバーや時間制限も気にせずゆっくり散歩できる作品も珍しいぞ。
楽曲も若かりし頃の仲間由紀恵が歌っていたりTM NETWORKの三人が集結していたりと色々豪華だ。ただエンディングが存在しないのはちょっと残念だったかな。
僕としては更にボリュームアップさせて次世代機でも出してもらいたい作品でした。


DATA

小室哲哉 ガボールスクリーン
発売 :アンティノスレコード
対応ハード:PS1
発売年:1996年12月6日
価格:3,200円(税抜)
ジャンル:その他



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【ゲーム感想】えすえふ
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