詰め将棋2024年版 その17:頭の体操:七手詰め詰め将棋篇
2024年7月21日作成
REV9
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
詰め将棋が通常の将棋と異なるのは、攻めて・守りての手を自分自身で全て考えて、詰め状態に至る道筋を明らかにする事です。
今回も、より本格的な七手詰めの詰め将棋を取り上げます。
五手詰めからだと二手増えるだけですが、詰め将棋の投稿を始めた頃の三手詰めから考えると、(三手*二)+一となり、三手詰めより倍以上の手数・複雑さになります。
尚、詰め将棋を始められる方は、詰め数が小さいものから取り組まれる方が良いと思います。詰め数が大きいと、その分、手筋が沢山ある場合が通例であり、容易には正解に行きつけない事があり得ます。
手筋というのは手数ではなく組み合わせの棋譜筋の数です。(詰み数が大きくなるとそれだけ手筋のパターンや方路が複雑化します)
では具体的な詰め将棋の棋譜を見ていきましょう。
講師自身自分で詰め将棋を作成する事もできますが、時間の関係で、引き続き、日本将棋連盟さんの”次の一手”という情報を引用させて頂こうと思います。
⑰詰め将棋2024年版 問題その17(七手詰め)
今回も、より本格的な七手詰めにチャレンジしてみましょう。
状況:七手詰めです。持ち駒はありません。3一に銀、4三に龍(飛の成)、3五に桂、2五に角、1二に歩の先手側・攻めて側の駒配置で、守りは相手玉が2一の位置にあり、4一に歩、4四に銀、1三に角の布陣です。相手の持ち駒は、原題では記されていますが、関係ありませんので、省略します。
2024年版七手詰め 問題その17
持ち駒はありませんので、盤上に配置されている駒に集中しましょう。
攻めで注目すべきは、飛び道具の龍(飛の成)、角と桂になると思います。桂はあまり強力ではありませんが、龍と角とをサポートできる良い位置に配置されている様に感じます。
尚、守りにも飛び道具の角と銀が一枚ずつ配置されており、玉から離れて配置されている銀は生きてこない様に、玉近くの角はどの様に回避するか?取るか等?を考える必要があると思います。
守りにはその角と銀以外は歩が一枚のみのため、注意すべきはやはり、玉そばの角になると思います。
こういった攻め手・守り手の駒とその駒の配置関係を意識しつつ、攻め手が王手を続ける事で、詰み迄持っていく必要がありそうです。
先ず、ここで考えるのは初手ですが、王手になる事を考えると、以下の候補手が考えられます。
配置済み駒使用の手
3一の銀
2二銀
2二金(銀成)
4三の龍(飛の成)
3二龍
2三龍
3五の桂
王手筋無し
2五の角
王手筋無し
持ち駒使用の手
持ち駒はありませんので、考える必要がありません。
これらの初手候補の内、数手先までザッと考えて、詰められそうかどうかを感触を得て、可能性の高そうな手を先々迄考えて、7手で詰められるかどうかを確認していきます。
以下、詰めに至る打ち手順です。
2二金(銀の成)で王手
同角
3二龍で王手
同玉
4三馬(角の成)で王手
3一玉
2三桂での王手で詰みです。
以上の七手詰みです。
皆さんは、将棋や囲碁を嗜まれておられるでしょうか?
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。
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