殿ヶ谷戸庭園 新年 その3
REV14
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
(一部の画像UPはできましたが、全部は行えていません。ブログ本文の方が沢山の写真をUPしてありますので、ブログ本文側もご覧ください)
新春の殿ヶ谷戸庭園を訪れて、ガイドさんの説明を聞いてきました。(普段のガイド内容と違い、冬の今だけの内容という触れ込みでした)
結構、聴講人数がいたので(全部で7人?)、聞き取れていない事多々あるかと思いますが、以下に内容を公開したいと思います。
尚、書き始めてみて、アイテムが結構多いことから、必要な写真数も多いことから、何回かに分けて、投稿したいと思います。
展示は実は年末の2022年12月25日から(年末年始の休園期間を除いて)始まっていた様なのですが、展示場所が有料レンタルする建屋との説明だったため、立ち入って良いのか判らず、写真を撮影できたのは年が明けての2日からです。(展示は2023年1月3日までです)
殿ヶ谷戸庭園の生い立ちについて(モッコク庭園との別名あり)
門松について
門松について(ソギ)
門松について(寸胴)
コモ巻きについて
霜除け
霜除け(鎧型)について
霜除け(巻き下ろし)について
霜除けの裾飾り
おめでた植物の小鉢
おめでた植物(アリドオシ):一両
おめでた植物(ヤブコウジ):十両
おめでた植物(カラタチバナ):百両
おめでた植物(センリョウ):千両
おめでた植物(マンリョウ):万両
おめでた植物(フクジュソウ):万両
都立公園の雪吊りについて
雪吊りについて(北部式)
雪吊りについて(南部式)
雪吊りについて(兼六園式)
正月あそび
かるた・けん玉・コマ
冬支度で使われる結び
うのくび結び
男結び
ねじれいぼ結び
井桁(石畳)結び
梅結び
上記アイテムの内、今回はアイテム6から8までをご説明したいと思います。
●雪吊りについて
都立庭園の冬の雪吊りは3様式があります。見分け方は先端の頭飾りと裾回し(ぶち)の作り方です。
樹木や果樹の枝が雪の重みで折れないようにした技法
●雪吊りについて(北部式)
帆柱の先端はワラボッチといって藁やコモを編み上げて作られた飾りがつけられます。装飾目的の鑑賞庭園で良く見られる雪吊りです。
●雪吊りについて(南部式)
帆柱の先端はバレンと呼ばれ、吊り縄を編み込んだ装飾がされています。細めの縄を沢山吊りこんだ装飾的な雪吊りです。
●雪吊りについて(兼六園式)
帆柱の先端は荒縄を巻きつけ飾りいぼ結びを左右と先端の3か所に施した素朴で迫力のある元祖雪吊りです。
以下、都立殿ヶ谷戸庭園の雪吊りの写真です。
北部式も一本の木に施されており、写真を撮影したはずなのですが、見当たりません。次回訪れた時に未だ装飾したままであれば、再度写真を撮影してみたいと思います。(兼六園式は都立殿ヶ谷戸庭園では装飾されていない様です。ガイドさんの説明に名前が出てきていませんでした)
●正月あそび
かるた・けん玉・コマの遊び道具の用意が、受付先の少し広いスペースで準備されていました。新年だからなのかもしれませんが、都立という事で、この様な伝統的な遊びを伝承させるような意味が有るのでしょうか?
●冬支度で使われる結び
都立殿ヶ谷戸庭園で今回、展示されていたのは以下の5つの結びでした。
■うのくび結び
うのくび結びと巻き結び及びとっくり結びは同じ結び方という事です。とっくり結びは、徳利を縛っておく時に使用されたのでとっくり結びと言われている様です。絞める・束ねる等様々な用途に使え、結びやすく解きやすいため、庭仕事で最もよく使われている結びの一つとの説明です。
■男結び
ひもの結び方の一種で、右端を左の下にまわして返した輪に、左の端を通して結ぶとの説明で、垣根などを結ぶ時に用いられとの事です。造園の基本となる結びで、シュロ縄・荒縄を結ぶのに適している様です。たびたび力がかかっても容易には緩無いとの説明です。
■ねじれいぼ結び
男結びを応用して飾りを施したものの様です。竹垣の飾り結びに良く用いられているとの説明です。庭園内では雪吊りや霜よけ、竹垣の玉縁:竹垣の天端に取り付ける笠を結ぶ際によく使いられる様です。 この結びをする前に、とっくり結び(うの首結び)と言う結び方で竹をしっかりと締めるとの説明が有りました。 とっくり結びは、縄を1周巻き、上で交差させてもう1周回しますとの事です。
■井桁(石畳)結び
霜除けや竹垣の飾り結びとして用いるほか、関守石(庭園や神社で立ち入り禁止)を示すために用いられる場合、この結びが用いられているそうです。また、叶結びの名前の由来は表は口(井桁)で裏は十、口と十をあわせて”叶”というもので縁起のよい結びとの説明が有りました。
■梅結び
梅は、春一番に咲くことから、希望や幸運の徴とされ、お祝いの飾りに用いられるとの説明です。庭園内では縄で梅花をかたどった梅結びを門松やコモまきに添えていますと、ガイドさんが説明していました。
講師は説明されている中で、使用した事が有る結びは男結び位でしょうか?(徳利結びは聞いた事が有るくらいです)
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。