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詰め将棋2024年版 その4:頭の体操:七手詰め詰め将棋篇
2024年2月20日作成
REV8
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
今回も、七手詰め詰め将棋挑戦という事で、より実践的な詰め将棋の棋譜を考えてみたいと思います。
詰め将棋が通常の将棋と異なるのは、攻めて・守りての手を自分自身で全て考えて、詰め状態に至る道筋を明らかにする事です。
今回も、より本格的な七手詰めの詰め将棋を取り上げます。
五手詰めからだと二手増えるだけですが、詰め将棋の投稿を始めた頃の三手詰めから考えると、(三手*二)+一となり、三手詰めより倍以上の手数・複雑さになります。
尚、詰め将棋を始められる方は、詰め数が小さいものから取り組まれる方が良いと思います。詰め数が大きいと、その分、手筋が沢山ある場合が通例であり、容易には正解に行きつけない事があり得ます。
手筋というのは手数ではなく組み合わせの棋譜筋の数です。(詰み数が大きくなるとそれだけ手筋のパターンや方路が複雑化します)
では具体的な詰め将棋の棋譜を見ていきましょう。
講師自身自分で詰め将棋を作成する事もできますが、時間の関係で、引き続き、日本将棋連盟さんの”次の一手”という情報を引用させて頂こうと思います。
④詰め将棋2024年版 問題その4(七手詰め)
今回も、より本格的な七手詰めにチャレンジしてみましょう。
状況:七手詰めです。持ち駒は金及び銀一枚ずつです。5一に飛、2五と1五に各々歩、5五に香の先手側・攻めて側の駒配置で、守りは相手玉が2二の位置にあり、3二に金、4四と3四及び2三に各々歩の布陣です。相手である守り側の持ち駒は、歩13枚・香3枚・桂4枚・銀3枚・金2枚・角2枚・飛1枚です。
2024年版七手詰め 問題その4
持ち駒は金・銀であり、強めの攻め手駒に思えます。
また、攻め手には飛と同じ縦5筋の位置に香という飛び道具が二枚配置されている為、縦5筋以内でどの様に詰めていくのかが課題とお思います。
一方、相手玉の周りには、金一枚と歩3枚のみの守りの為、守りのかなめである、この金をどの様に処理するかがポイントになりそうです。
詰め数は五手詰めより二手多く七手詰めで、基本的な考え方は同じと思いますが、然しながら、詰め手数が七と五を超えているので、ジックリ手筋と駒配置・手駒等を確認・検討する必要があると思います。
先ず、ここで考えるのは初手ですが、王手になる事を考えると、以下の候補手が考えられます。
配置済み駒使用の手
5一の飛
3一飛成
2一飛
1一飛成
持ち駒使用の手
金
3三金打ち
2一金打ち
1二金打ち
1三金打ち
銀
3三銀打ち
3一銀打ち
1一銀打ち
1三銀打ち
これらの初手候補の内、数手先までザッと考えて、詰められそうかどうかを感触を得て、可能性の高そうな手を先々迄考えて、7手で詰められるかどうかを確認していきます。
今回は、5*五と比較的、駒配置が広いので、余り、安易に駒を動かしたり、持ち駒を打ったりすると、玉が下側に逃げて、詰められなくなる可能性があると思えます。
以下、詰めに至る打ち手順です。
1三銀打ちで王手
3三玉
4三金打ちで王手
同金で金取り(守り3二金により)
3一龍(飛成)で王手
3二香打ち
2二銀での王手で詰みです。
以上の七手詰みです。
六手目で守りが持ち駒を使いますが、どの持ち駒でも結果は変わりませんので、出題されている日本将棋連盟さんの”次の一手”と同じ持ち駒使用とさせて頂きます。
皆さんは、将棋や囲碁を嗜まれておられるでしょうか?
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。