詰め将棋2024年版 その6:頭の体操:七手詰め詰め将棋篇
2024年3月8日作成
REV5
ソフトウエア工房孫風雅です。
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
今回も、七手詰め詰め将棋挑戦という事で、より実践的な詰め将棋の棋譜を考えてみたいと思います。
詰め将棋が通常の将棋と異なるのは、攻めて・守りての手を自分自身で全て考えて、詰め状態に至る道筋を明らかにする事です。
今回も、より本格的な七手詰めの詰め将棋を取り上げます。
五手詰めからだと二手増えるだけですが、詰め将棋の投稿を始めた頃の三手詰めから考えると、(三手*二)+一となり、三手詰めより倍以上の手数・複雑さになります。
尚、詰め将棋を始められる方は、詰め数が小さいものから取り組まれる方が良いと思います。詰め数が大きいと、その分、手筋が沢山ある場合が通例であり、容易には正解に行きつけない事があり得ます。
手筋というのは手数ではなく組み合わせの棋譜筋の数です。(詰み数が大きくなるとそれだけ手筋のパターンや方路が複雑化します)
では具体的な詰め将棋の棋譜を見ていきましょう。
講師自身自分で詰め将棋を作成する事もできますが、時間の関係で、引き続き、日本将棋連盟さんの”次の一手”という情報を引用させて頂こうと思います。
⑥詰め将棋2024年版 問題その6(七手詰め)
今回も、より本格的な七手詰めにチャレンジしてみましょう。
状況:七手詰めです。持ち駒は金一枚です。1一に龍(飛成)、1三に銀の先手側・攻めて側の駒配置で、守りは相手玉が2三の位置にあり、3五に馬(角成)、4三と1五に各々銀、4四と3四に各々歩の布陣です。相手の持ち駒は、原題では記されていますが、関係ありませんので、省略します。
2024年版七手詰め 問題その6
持ち駒は金のみであり、基盤上に龍と銀のみの攻め手なので、飛び道具の駒が一枚あるものの、持ち駒含めて三枚しか無い攻め手の陣営の為、手薄な攻め手に思えます。
一方、相手玉の周りには、銀と歩が二枚ずつで守りについており、難点は少しコマ離れた場所に有る為、玉をあまり動かさずに守るのが、セオリーに思えます。
従って、守りの歩を生かさず、攻めの守りと化すことで、相手玉の動きを封じ、詰めていくのがポイントに思えます。
詰め数は五手詰めより二手多く七手詰めで、基本的な考え方は同じと思いますが、然しながら、詰め手数が七と五を超えているので、ジックリ手筋と駒配置・手駒等を確認・検討する必要があると思います。
先ず、ここで考えるのは初手ですが、王手になる事を考えると、以下の候補手が考えられます。
配置済み駒使用の手
1一の龍
2一龍
2二龍
1二龍
持ち駒使用の手
金
3二金打ち
3三金打ち
2四金打ち
2二金打ち
1二金打ち
1四金打ち
これらの初手候補の内、数手先までザッと考えて、詰められそうかどうかを感触を得て、可能性の高そうな手を先々迄考えて、7手で詰められるかどうかを確認していきます。
以下、詰めに至る打ち手順です。
3三金打ちで王手
1四玉
2四金(銀成)で王手
同玉で金取り
2二龍(飛成)で王手
1四玉
2三龍での王手で詰みです。
以上の七手詰みです。
皆さんは、将棋や囲碁を嗜まれておられるでしょうか?
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。
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