詰め将棋2024年版 その9:頭の体操:七手詰め詰め将棋篇
2024年4月14日作成
REV3
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
詰め将棋が通常の将棋と異なるのは、攻めて・守りての手を自分自身で全て考えて、詰め状態に至る道筋を明らかにする事です。
今回も、より本格的な七手詰めの詰め将棋を取り上げます。
五手詰めからだと二手増えるだけですが、詰め将棋の投稿を始めた頃の三手詰めから考えると、(三手*二)+一となり、三手詰めより倍以上の手数・複雑さになります。
尚、詰め将棋を始められる方は、詰め数が小さいものから取り組まれる方が良いと思います。詰め数が大きいと、その分、手筋が沢山ある場合が通例であり、容易には正解に行きつけない事があり得ます。
手筋というのは手数ではなく組み合わせの棋譜筋の数です。(詰み数が大きくなるとそれだけ手筋のパターンや方路が複雑化します)
では具体的な詰め将棋の棋譜を見ていきましょう。
講師自身自分で詰め将棋を作成する事もできますが、時間の関係で、引き続き、日本将棋連盟さんの”次の一手”という情報を引用させて頂こうと思います。
⑨詰め将棋2024年版 問題その9(七手詰め)
今回も、より本格的な七手詰めにチャレンジしてみましょう。
状況:七手詰めです。持ち駒はありません。3一に龍(飛成)、3四に飛、2五に歩、1五に銀の先手側・攻めて側の駒配置で、守りは相手玉が1三の位置にあり、2一と1二にそれぞれ香、2三に角の布陣です。相手の持ち駒は、原題では記されていますが、関係ありませんので、省略します。
2024年版七手詰め 問題その9
持ち駒はありませんが、龍と飛が、基盤上に配置されている攻め手なので、強力な飛び道具の駒が二枚あり、左側に相手玉が逃れるすべはない様に思えます。
一方、相手玉の周りには、多少離れてはいますが、香が二枚あり、縦筋の飛び道具が有り、更に角が玉の横に配置されています。
従って、香の縦過ぎの利き筋を生かさせずに、如何に相手玉を詰めていくかがポイントと思えます。
詰め数は五手詰めより二手多く七手詰めで、基本的な考え方は同じと思いますが、然しながら、詰め手数が七と五を超えているので、ジックリ手筋と駒配置・手駒等を確認・検討する必要があると思います。
先ず、ここで考えるのは初手ですが、王手になる事を考えると、以下の候補手が考えられます。
配置済み駒使用の手
3一の龍
2二龍
3四の飛
1四飛
1五銀
1四銀
持ち駒使用の手
なし
これらの初手候補の内、数手先までザッと考えて、詰められそうかどうかを感触を得て、可能性の高そうな手を先々迄考えて、7手で詰められるかどうかを確認していきます。
以下、詰めに至る打ち手順です。
1四飛で王手
同角
3三龍で王手
2三角
1四銀で王手
同玉
2四龍での王手で詰みです。
以上の七手詰みです。
皆さんは、将棋や囲碁を嗜まれておられるでしょうか?
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。
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