詰め将棋2024年版 その3:頭の体操:七手詰め詰め将棋篇
2024年2月14日作成
REV7
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
今回も、七手詰め詰め将棋挑戦という事で、より実践的な詰め将棋の棋譜を考えてみたいと思います。
詰め将棋が通常の将棋と異なるのは、攻めて・守りての手を自分自身で全て考えて、詰め状態に至る道筋を明らかにする事です。
今回も、より本格的な七手詰めの詰め将棋を取り上げます。
五手詰めからだと二手増えるだけですが、詰め将棋の投稿を始めた頃の三手詰めから考えると、(三手*二)+一となり、三手詰めより倍以上の手数・複雑さになります。
尚、詰め将棋を始められる方は、詰め数が小さいものから取り組まれる方が良いと思います。詰め数が大きいと、その分、手筋が沢山ある場合が通例であり、容易には正解に行きつけない事があり得ます。
手筋というのは手数ではなく組み合わせの棋譜筋の数です。(詰み数が大きくなるとそれだけ手筋のパターンや方路が複雑化します)
では具体的な詰め将棋の棋譜を見ていきましょう。
講師自身自分で詰め将棋を作成する事もできますが、時間の関係で、引き続き、日本将棋連盟さんの”次の一手”という情報を引用させて頂こうと思います。
③詰め将棋2024年版 問題その3(七手詰め)
今回も、より本格的な七手詰めにチャレンジしてみましょう。
状況:七手詰めです。持ち駒はありません。4三と3六に各々、馬(角の成)、3四に銀と2六に歩の先手側・攻めて側の駒配置で、守りは相手玉が2二の位置にあり、2四と1五に各々歩、1一に香の布陣です。相手の持ち駒は、原題では記されていますが、関係ありませんので、省略します。
2024年版七手詰め 問題その3
持ち駒はなしの為、基盤上の配置されている駒のみで考える事になります。
攻め手には馬という飛び道具が二枚も配置されている為、この二枚の使い方・生かし方がポイントになりそうです。
また、相手玉左上方にその馬と銀の攻め手配置が有りますが、右端に下に抜けられる道があり、此方から相手玉を逃がさない様にするのにひと工夫は必要に思えます。
守りは、香と歩が二枚なので、比較的、配置駒的には弱めで、攻め手の駒より守り駒が少なく、弱め即ち攻めやすい・詰めやすい様に感じられます。
詰め数は五手詰めより二手多く七手詰めで、基本的な考え方は同じと思いますが、然しながら、詰め手数が七と五を超えているので、ジックリ手筋と駒配置・手駒等を確認・検討する必要があると思います。
先ず、ここで考えるのは初手ですが、王手になる事を考えると、以下の候補手が考えられます。
配置済み駒使用の手
4三の馬
2一馬
3二馬
3三馬
3四の銀
3三銀
3三金(銀成)
2三銀
2三金(銀成)
持ち駒使用の手
持ち駒無しの為、考えません。
これらの初手候補の内、数手先までザッと考えて、詰められそうかどうかを感触を得て、可能性の高そうな手を先々迄考えて、7手で詰められるかどうかを確認していきます。
今回は、持ち駒が無しの為、こういった場合は、通常、初手で駒を捨てる(取られる)打ち方はしないというのがセオリーに思えます。(相手玉などに単に取られてしまう位置への駒移動は選択されないと思います)
以下、詰めに至る打ち手順です。
3三金(銀成)で王手
1三玉
1四馬で王手
同玉で馬取り
3二馬で王手
1三玉
2三馬での王手で詰みです。
以上の七手詰みです。
皆さんは、将棋や囲碁を嗜まれておられるでしょうか?
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。