詰め将棋2024年版 その14:頭の体操:七手詰め詰め将棋篇
2024年6月28日作成
REV8
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
詰め将棋が通常の将棋と異なるのは、攻めて・守りての手を自分自身で全て考えて、詰め状態に至る道筋を明らかにする事です。
今回も、より本格的な七手詰めの詰め将棋を取り上げます。
五手詰めからだと二手増えるだけですが、詰め将棋の投稿を始めた頃の三手詰めから考えると、(三手*二)+一となり、三手詰めより倍以上の手数・複雑さになります。
尚、詰め将棋を始められる方は、詰め数が小さいものから取り組まれる方が良いと思います。詰め数が大きいと、その分、手筋が沢山ある場合が通例であり、容易には正解に行きつけない事があり得ます。
手筋というのは手数ではなく組み合わせの棋譜筋の数です。(詰み数が大きくなるとそれだけ手筋のパターンや方路が複雑化します)
では具体的な詰め将棋の棋譜を見ていきましょう。
講師自身自分で詰め将棋を作成する事もできますが、時間の関係で、引き続き、日本将棋連盟さんの”次の一手”という情報を引用させて頂こうと思います。
⑭詰め将棋2024年版 問題その14(七手詰め)
今回も、より本格的な七手詰めにチャレンジしてみましょう。
状況:七手詰めです。持ち駒は銀・桂が各二枚づつです。3三に馬(角成)、3六に桂の先手側・攻めて側の駒配置で、守りは相手玉が1三の位置にあり、3一に銀、2六に飛、1二に馬(角成)、1五に歩の布陣です。相手の持ち駒は、原題では記されていますが、関係ありませんので、省略します。
2024年版七手詰め 問題その14
持ち駒は銀二枚と桂二枚です。桂は飛び道具の一つですが、他の飛び道具より、あまり強くないため(講師は飛び道具中最弱と考えています)、使いどころが肝心に思えます。(桂馬飛びの位置をうまく使うのが求められているかもしれません)。
また、自陣配置駒に馬があり、他方守り陣にも馬と飛が一枚づつあり、ある意味強力です。
従って、守りの馬と飛とをどの様に回避して相手玉を詰めるかがポイントに思えます。
1二の守りの馬は周り一コマと、斜めの筋しか利き筋がありませんので、2六に鎮座している飛をどうやって回避するかが重要です。
先ず、ここで考えるのは初手ですが、王手になる事を考えると、以下の候補手が考えられます。
配置済み駒使用の手
3三の馬(角成)
2二馬(角成)
2三馬(角成)
3四馬(角成)
3六の桂
2四金(桂成)
持ち駒使用の手
銀
2二銀打ち
2四銀打ち
1四銀打ち
桂
2五桂打ち
これらの初手候補の内、数手先までザッと考えて、詰められそうかどうかを感触を得て、可能性の高そうな手を先々迄考えて、7手で詰められるかどうかを確認していきます。
以下、詰めに至る打ち手順です。
2五桂打ちで王手
同飛
2四銀打ちで王手
同飛
1四銀打ちで王手
同飛
2五桂打ちでの王手で詰みです。
以上の七手詰みです。
皆さんは、将棋や囲碁を嗜まれておられるでしょうか?
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。
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