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詰め将棋2024年版 その13:頭の体操:七手詰め詰め将棋篇
2024年6月4日作成
REV5
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
詰め将棋が通常の将棋と異なるのは、攻めて・守りての手を自分自身で全て考えて、詰め状態に至る道筋を明らかにする事です。
今回も、より本格的な七手詰めの詰め将棋を取り上げます。
五手詰めからだと二手増えるだけですが、詰め将棋の投稿を始めた頃の三手詰めから考えると、(三手*二)+一となり、三手詰めより倍以上の手数・複雑さになります。
尚、詰め将棋を始められる方は、詰め数が小さいものから取り組まれる方が良いと思います。詰め数が大きいと、その分、手筋が沢山ある場合が通例であり、容易には正解に行きつけない事があり得ます。
手筋というのは手数ではなく組み合わせの棋譜筋の数です。(詰み数が大きくなるとそれだけ手筋のパターンや方路が複雑化します)
では具体的な詰め将棋の棋譜を見ていきましょう。
講師自身自分で詰め将棋を作成する事もできますが、時間の関係で、引き続き、日本将棋連盟さんの”次の一手”という情報を引用させて頂こうと思います。
⑬詰め将棋2024年版 問題その13(七手詰め)
今回も、より本格的な七手詰めにチャレンジしてみましょう。
状況:七手詰めです。持ち駒は角が二枚です。3二と3三に各々銀、3五に香、2六に桂の先手側・攻めて側の駒配置で、守りは相手玉が1三の位置にあり、3一に銀、4三に飛、1二に桂の布陣です。相手の持ち駒は、原題では記されていますが、関係ありませんので、省略します。
2024年版七手詰め 問題その13
持ち駒は飛び道具の角が二枚で強力です。また、3の縦筋の銀二枚を香が3五の位置から守っています。更に2六に桂のもう一枚の飛び道具が配置されています。方や守りは4三の飛と1二い桂が玉を間地かと遠くで守る形に配置されています。
従って、この飛と桂の利き筋を回避しつつ、二枚の銀を生かして、詰めさせれるかがキーとなりそうです。
尚、相手玉の周りには、少し離れて、金が一枚あり有ますが、飛び道具飛と桂を使っていけば、角と金の利き筋を生かさず、詰ませられそうな感じがします。
尚、飛と桂は離れており、且つ攻め手の銀2枚が間を閉めている為、比較的判り易い詰手では無いかと思えます。
先ず、ここで考えるのは初手ですが、王手になる事を考えると、以下の候補手が考えられます。
配置済み駒使用の手
3二の銀
2三金(銀成)
3三の銀
2二銀
2四銀又は金(銀成)
2六桂
1四金(桂成)
3五香
王手筋無し
持ち駒使用の手
角
2二角打ち
2四角打ち
これらの初手候補の内、数手先までザッと考えて、詰められそうかどうかを感触を得て、可能性の高そうな手を先々迄考えて、7手で詰められるかどうかを確認していきます。
以下、詰めに至る打ち手順です。
2二角打ちで王手
同銀
2三金(銀成)で王手
同玉
3二角打ちで王手
1三玉
1四馬(角成)での王手で詰みです。
以上の七手詰みです。
皆さんは、将棋や囲碁を嗜まれておられるでしょうか?
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。