詰め将棋2024年版 その24:頭の体操:七手詰め詰め将棋篇
2024年11月12日作成
REV5
ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。
詰め将棋が通常の将棋と異なるのは、攻めて・守りての手を自分自身で全て考えて、詰め状態に至る道筋を明らかにする事です。
今回も、より本格的な七手詰めの詰め将棋を取り上げます。
五手詰めからだと二手増えるだけですが、詰め将棋の投稿を始めた頃の三手詰めから考えると、(三手*二)+一となり、三手詰めより倍以上の手数・複雑さになります。
尚、詰め将棋を始められる方は、詰め数が小さいものから取り組まれる方が良いと思います。詰め数が大きいと、その分、手筋が沢山ある場合が通例であり、容易には正解に行きつけない事があり得ます。
手筋というのは手数ではなく組み合わせの棋譜筋の数です。(詰み数が大きくなるとそれだけ手筋のパターンや方路が複雑化します)
では具体的な詰め将棋の棋譜を見ていきましょう。
講師自身自分で詰め将棋を作成する事もできますが、時間の関係で、引き続き、日本将棋連盟さんの”次の一手”という情報を引用させて頂こうと思います。
⑳詰め将棋2024年版 問題その24(七手詰め)
今回も、より本格的な七手詰めにチャレンジしてみましょう。
状況:七手詰めです。持ち駒はありません。3一に飛、4二に香、4二に銀、3五に角、1五に歩の先手側・攻めて側の駒配置で、守りは相手玉が2二の位置にあり、4一に龍、2三に歩、1一に香の布陣です。相手の持ち駒は、原題では記されていますが、関係ありませんので、省略します。
2024年版七手詰め 問題その24
持ち駒はありません。既に配置されている駒に飛と角が各一枚づつあり、飛び道具が最低限は配置されている感じがありますが、守りにも龍があり、通常位置(1一)に香がありますので、少し縦筋に注意が必要かと思えます。
どちらかというと、攻め手有利の感じですが、相手配置駒にも飛び道具はありますので、いかに香と龍に縦横の利き筋をかわすかがポイントに思えます。
盤上の駒の数を確認してみると、攻め手4駒、守り手4駒で、手駒が0の全体で八駒しかないので、かなり小さめの詰将棋に感じます。
相手玉に近接している飛は銀に守られている為、左手に相手玉が逃げていくのはあまり簡単ではないため、右端の守りの香の利き筋を如何に外して、7手で詰め切るかがポイントに思えます。
こういった攻め手・守り手の駒とその駒の配置関係を意識しつつ、攻め手が王手を続ける事で、詰み迄持っていく必要がありそうです。
先ず、ここで考えるのは初手ですが、王手になる事を考えると、以下の候補手が考えられます。
配置済み駒使用の手
3一の飛
2一飛若しくは龍(飛成)
1一龍(飛成)
3二飛若しくは龍(飛成)
3三龍(飛成)
4二の銀
3三銀若しくは成金(銀の成)
3五の角
4四角
1三角若しくは馬(角の成)
1五の歩
王手筋なし
持ち駒使用の手
なし
これらの初手候補の内、数手先までザッと考えて、詰められそうかどうかを感触を得て、可能性の高そうな手を先々迄考えて、7手で詰められるかどうかを確認していきます。
以下、詰めに至る打ち手順です。
3三銀で王手
1二玉
1三馬(角成)で王手
同玉
1一龍(飛の成)香とりで王手
1一龍
1四香打ちでの王手で詰みです。
以上の七手詰みです。
皆さんは、将棋や囲碁を嗜まれておられるでしょうか?
講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。
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