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詰め将棋2025年版 その1:頭の体操:七手詰め詰め将棋篇&初手考察拡大!

2025年1月30日作成

REV12

ソフトウエア工房孫風雅です。

ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。

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昨年までは、七手詰め詰め将棋に関して、初手の考察(全候補手例示)と、正解の回答手とを掲載していましたが、2025年からは、一手目の考察を一歩進めて、正解回答手の一手目が何故、一手目候補の中のその手になるのかの解説を付け加えようかと思います。

二手目以降の考察の公開も考えたのですが、三手詰め・五手詰めの事を考え、また七手詰めも含めて、複数手の考察に広げると、回答手に近くなりすぎて、サブ題の、頭の体操にならないかな?と考えました。

また、一手目は詰将棋の方向性を決める重要な手なので、やはり、2025年版は一手目の考察を更に進める方向にさせて頂こうと思います。

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詰め将棋が通常の将棋と異なるのは、攻めて・守りての手を自分自身で全て考えて、詰め状態に至る道筋を明らかにする事です。

今回も、より本格的な七手詰めの詰め将棋を取り上げようと思います。

五手詰めからだと二手増えるだけですが、詰め将棋の投稿を始めた頃の三手詰めから考えると、(三手*二)+一となり、三手詰めより倍以上の手数・複雑さになります。

尚、詰め将棋を始められる方は、詰め数が小さいものから取り組まれる方が良いと思います。詰め数が大きいと、その分、手筋が沢山ある場合が通例であり、容易には正解に行きつけない事があり得ます。

手筋というのは手数ではなく組み合わせの棋譜筋の数です。(詰み数が大きくなるとそれだけ手筋のパターンや方路が複雑化します)

では具体的な詰め将棋の棋譜を見ていきましょう。

講師自身、自分で詰め将棋を作成する事もできますが、時間の関係で、今年も引き続き、日本将棋連盟さんの”次の一手”という情報を引用させて頂こうと思います。

①詰め将棋2025年版 問題その1(七手詰め)

今回も、より本格的な七手詰めにチャレンジしてみましょう。

状況:七手詰めです。金が二枚です。3一に角、1一に飛、4二に銀、4三に歩の先手側・攻めて側の駒配置で、守りは相手玉が3二の位置にあり、6三、3四に各々金、2三に歩の布陣です。相手の持ち駒は、原題では記されていますが、関係ありませんので、省略します

2025年版七手詰め 問題その1

持ち駒は金二枚です。既に配置されている駒に角と飛が各一枚づつあり、飛び道具と詰めるときに威力を発揮する金二枚があり、守り手の金二枚の布陣より、攻め手側がか優位かなと感じます。

盤上の駒の数を確認してみると、攻め手4駒、守り手4駒で、手駒が2の全体で十駒なので、比較的小さめの詰将棋に感じます。

相手玉に近接している角と銀は飛や角と銀相互に守られている為、ある意味、既に強固な玉の囲いが出来ている様に思えますが、唯一、4三の歩が守られておらず、このままでは、相手玉の南下を歩を取ることで実現されてしまい、七手で詰まないように感じます。

従って、攻め手の4三歩を取らせて詰みに至るのか、守って右模側に相手玉を寄せていくのかが、先ずは考えないといけない棋譜に思えます。

こういった攻め手・守り手の駒とその駒の配置関係を意識しつつ、攻め手が王手を続ける事で、詰み迄持っていく必要がありそうです。

先ず、ここで考えるのは初手ですが、王手になる事を考えると、以下の候補手が考えられます。

配置済み駒使用の手

1一の飛

  • 2一龍(飛の成)

  • 1二龍(飛の成)

3一の角

  • 2二馬(角の成)

4二の銀

  • 4一銀

  • 3三成金(銀の成)

4三の歩

  • 王手筋なし

持ち駒使用の手

  • 3三金打ち

  • 2二金打ち

これらの初手候補の内、数手先までザッと考えて、詰められそうかどうかを感触を得て、可能性の高そうな手を先々迄考えて、7手で詰められるかどうかを確認していきます。

以下、詰めに至る打ち手順です。

3三金打ちで王手

同金

3二馬(角の成)で王手

同玉

3一銀で王手

1一玉(飛を取る)

2二金打ちでの王手で詰みです。

以上の七手詰みです。

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初手の候補手と正解回答手とを記述しましたので、ここで、前段の説明通り、初手の更なる考察を行ってみたいと思います。

先ず、初手候補手は配置済み駒と手駒で合わせて、7種類あります。

そのうち、正解回答の初手は6番目の候補手である、3三金打ちとなっています。

何故、この候補手が正解なのかですが、やはり、今回の詰め将棋の盤面を公開した際のコメントの様に、守られていない相手玉に隣接した4三歩を生かすこと・守ることが、七手詰めにつながると考えられ、3三金打ちで、4二銀から自身は守られつつ、4三歩を守り、相手玉が下方向、所謂南下を防ぐための王手手となっていると思います。(この一手のみが唯一の相手玉を南下させない手に思います。)

今回から、初手の考察を拡大をしてみました。

如何でしょうか、少しはお楽しみいただけましたでしょうか?

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皆さんは、将棋や囲碁を嗜まれておられるでしょうか?

講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。

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