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10月15日 2026年W杯アジア最終予選 第4節 ”SAMURAI BLUE 日本代表” VS ”オーストラリア代表”

10月15日 2026年W杯アジア最終予選 第4節 ”SAMURAI BLUE 日本代表”(Home) VS ”オーストラリア代表”(Away)
天候:晴れ
スタジアム:埼玉スタジアム2002

<試合結果(スタッツ)>

<”日本”戦術>

フォーメーション(攻撃時):3-2-5 (守備時):5-4-1
鬼門であったアウェー、サウジアラビアを2-0で完封。最終予選開幕3連勝は初。攻撃的3バックの破壊力を発揮。ホームでオーストラリアを迎える。相手は監督交代で中国に逆転勝利して勢いに乗りつつある。

4連勝して2位以上をほぼ確実にするためにも勝ち点3が必須。

攻撃時は3-2-5又は、サウジ戦でやった4-1-5の形でボールを支配し、両WBを中心に相手のPA内のポケットを突いてゴールに迫る。

守備時では5-4-1でハイプレス、ミドルプレスが基本。ここ最近では3-4-2-1から、可変式の4-4-2の形でプレスを行う。
スタメン。GKはザイオン。3バック、板倉、谷口、町田。セントラルには守田と体調不良の遠藤に代わり田中碧。WBに堂安と三笘。2シャドーに久保、南野。CFに上田。

注目は両WBの三笘と堂安。相手も研究してくる中で、この打開力や連携で、得点に絡めるか。

スコアは1-1のドロー。

収穫は特に後半。1点リードされた中で中村敬斗、伊東純也、鎌田を起用。特に三笘と中村の同時起用はこれまでなかったが、同サイドにドリブラー2人を置いたことで、三笘の対応で疲弊した相手に対し、もう1人ドリブラーを起用した。この策が見事に嵌り、左サイドを徹底的に攻めて、中村の個人技でポケットに侵入し、同点のオウンゴールを生んだ。

その後も左から攻め続け、ゴールは奪えなかったが、先制点を取られて焦ることなく、勝ち点1をもぎ取ったこと、そして、中村、三笘の同時起用がこれから先の戦いで非常に魅力的で面白い配置になったことは森保監督にとっても、チームにとってもプラスになった。

課題は前半の戦い方とセットプレー。

相手のオーストラリアが5-4-1のミドルブロックを敷いてきたため、中央を攻められず、サイド一辺倒になった。守田が下がり、4バックの形にはなったが、縦パスも入れられず、どうビルドアップして崩すかが明確にならなかった。

改善点を上げるなら、3バックの両サイドがもう少しサイドに開いて、相手の2シャドーを広げて、久保や南野に縦パスや、両WBのサポート、田中のサポートの距離感を近くすることで、相手のブロックにも綻びが生まれる。後は、谷口がリスクはあるが、もう少しボールを持ち運んで、相手の1トップや2シャドーを引きつけないと、田中もボールを貰えない。

ミドルシュートも少ない。後半に田中が打った1本だけだったので、久保と南野、上田も、堂安もパンチ力のあるミドルを持っているのだから、崩すことだけに執着せずにもっと遠めから打っていくべき。

セットプレーもただ純粋に蹴っているだけになっている。中国戦のようなデザインを使ってほしい。

注目の三笘と堂安。三笘は良かった。特に後半は中村敬斗が入ったことで、マークが薄くなり、三笘のドリブルのスペースができて、シュートやチャンスを創出。

堂安は久保との良い連携を観ることができず、シュートの場面もなかった。もう少し、久保と近い距離でプレーしないと中々ボールには絡めない。

堂安に関しては、シュートをもっと打つこと。ミドルを打てるのに打たないのであれば、代表で得点は増えない。もちろん、チーム全体にもそこを指摘しなければならないが。クラブでその意識があるのであれば、代表でも同じ気持ちを示してほしい。

ただ、首位はきっちり守り、サウジアラビアも引き分け、インドネシアも負けて2位と5差は変わらず。次の11月での出場権獲得は消えたが、インドネシア、中国とのアウェー2連戦を連勝すれば、来年のホーム、バーレーン戦で決まる可能性がある。

この2戦は落とせない戦い。まだ1ヶ月あるので、各々の課題を克服し、さらにレベルアップして臨んでほしい。

<”オーストラリア”戦術>

フォーメーション(攻撃時):3-2-5 (守備時):5-4-1
最終予選が始まり、調子が悪く、初戦でホームでバーレーンに敗戦。その後引き分けて、アーノルド監督から森保監督と現役時代に同じチームメイトだったポポヴィッチが就任。3戦目の中国戦で3-1と逆転で勝利。アウェーで迎える日本戦で最低でも勝ち点1を勝ち取りたい。

注目は10番のフルスティッチ。エースとして結果を出せておらず、前の試合はベンチだった。チームを救うためにいいパフォーマンスが必要だ。

スタメンはGKガウチ。DFは3バック。右からゲリア、ソウター、バージェス。セントラルにブラッタンとキャプテンのアーバイン。WBにミラーとボス。2シャドーにマッグリーとフルスティッチ。CFにミッチェル・デューク。

ビルドアップは基本はポゼッション。ただ、この試合はカウンター主体。

守備も今までとは違い、日本対策で5-4-1。ハイプレスも行うが、ミドルブロックで中央を固める配置。

スコアは1-1のドロー。

収穫は日本対策が功を奏し、サイドを突破されても中央を固めているため、クロスを上げられてもシュートを打たせなかった。プレスも嵌り、ボランチのところでボールを奪い、カウンターのチャンスを創出。

ただ、課題だらけで、攻撃ではシュート1本しか打てず、守備でも、オウンゴールで先制はしたが、右WBと左CBが疲れ果てて足を引っ張り、突破された上に、オウンゴールを献上。

なんとか勝ち点1は獲得したものの、攻守に置いて停滞感が出てしまった。

ポジティブにとらえるなら、新監督が就任した2戦で勝ち点4は及第点だ。

注目のフルスティッチははっきりいって、評価できないくらい最悪。攻撃でチャンスを作れず、ただ倒れてファールをもらいたがりすぎ。守備でもマークが甘く、簡単に守田や田中にボールを持ち運ばれていた。エースならもっと攻守に貢献しないと。出場権を逃したら、間違いなく戦犯だろう。

来月はいよいよサウジアラビアとの大一番の第2章。

ここで調子が悪い相手を叩ければ、2位以上に前進する。ポポヴィッチ監督の手腕がカギを握っている。

もちろん、フルスティッチのパフォーマンスも重要だ。

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