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【エッセイ】人生最初の記憶がさすがにひどすぎる件。他
なんか俺らって「世界最初の~」とか「世界初の~」みたいな話好きだよね。ということで、人生最初の記憶について。
人生最初の記憶は、どうやらショッキングだったことというのが多く、例えば、けがをしたとか、友達と喧嘩して泣いたとか、まぁそんなんやわ。
僕の場合ね、ほんとひどいんですよ。僕の人生最初の記憶は、
母親に手をガッツリ掴まれて、「警察行くからね!!」って絶叫されてる映像
ですからね。これより前の記憶は一切ない。一番古いのは間違いなくこれ。親の死ぬほど喧嘩して泣きながら謝った記憶はあるし、小学2年生ぐらいの時に友達を羽交い絞めにしてたら「お前のそういうところがダメだ!!」って担任に言われた記憶もあるし、幼稚園のランチタイムにお弁当を食べるのが遅すぎて、帰りの時間まで一人で食べてた記憶もあるけど、これより前の記憶は一切ない。本当にない。
おそらく2歳ごろの記憶だと思うんだけど、やっぱりこれはショッキングだったなぁ。たぶん家で泣き叫びすぎて、親が呆れて、「警察行くから!!」の流れにはなったと思うんだけど。
そういう風に考えると、人間はショッキングなことばかり覚えて、あとは忘れてしまう生き物なのかもしれない。今思い返しても、子供のころの思い出は全部ショッキングだ。いろいろ羅列してみる。
小学校高学年のころに、学習発表会で「ライオンキング」の劇をやることになった。その時の担任団が変に熱くて、めちゃくちゃ劇の練習に力を入れていた。劇の練習で手を抜く生徒が一人でもいると、「アタシたちは0点か100点しかつけませんからぁぁ?!」などと、蜷川幸雄のようなことを言い出し、生徒を置いて途中で職員室に帰ったり、体育館の奥から絶叫したりして、本当につらかったのを覚えている。今思えば、「連帯感」を強める体験をさせるためなのかな?とは思えるけど、子供としてはあれはかなり辛かった。ただ、そのスパルタ指導のおかげもあってか、本番では大成功し、その先生たちも大喜び。めちゃくちゃ雰囲気はよくなったが、その発表会の本番後に、僕がクラスで配るプリントをもらいに職員室に行ったところ、昨日まで顔を真っ赤にして怒鳴っていた先生が、「たいがぁ、がんばったなぁ、すごくよかったなぁ」などと、昨日までの態度とは豹変し、子供ながらに「こっわ」と思った記憶がある。かなりSHOCKING。
もう一つ。たしか9歳の誕生日に『大乱闘スマッシュブラザーズX』をプレゼントとしてねだり、親も「いいよー」みたいな反応だったので、わくわくしていて待っていたのだが、当日にラッピングを開けるとそこには、「テレビにつなげる!なんでも拡大マシーン!」的なものがあり、親の手前で、かつ模範的な子供だったので、「は?なんこれ?」などと言えるわけもなく、とりあえず「アー、アリガトー!」などと、カタコトの日本語でリアクションしてみた。そのマシーンを自分の毛根などにあて、その拡大映像をテレビに映してはみるものの、もうこちとらスマブラをエンジョイする予定だったので、ほとんど何にも感じることができず、本当に悲しかったのを覚えている。かなりSHOCKING。
思い返すと、本当に辛かった記憶ばかりだ。なんか悲しいな、脳ってそういう構造なのかな。幸せな記憶って薄れていくのかな…
また明日。
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