【決定版】個人的、2021年音楽ベスト
こんにちは!ついに、2021年も終わりが近づいてきましたね~
2021年はどうでしたでしょうか?2020年よりもいい1年でしたか?それとも悪い1年でしたか?僕ですか?最低でした!!
今回の記事はですね、2021年に発表された音楽の中で、特に好きだったもの何度も繰り返し聴いたものを、合計で10個選んだので、それを発表したいと思うぜ。ではいくぜ。
ちなみにランキングではなく順不同なのでよろしく!!
1.aespa - "Savage"
僕ね、今年が僕の中でのK-POP元年なんですよね。
今までTWICEとかBTSとかいろいろ流行ってきたわけだけど、そこまでピンと来ていなかった。お店とかで流れてて気になって、調べたりして「キャッチだな~」とは思うけど、別に個人的には聴かないみたいな。
しかし!このグループに出会ってから僕の中で、K-POPの扉がついに開かれてしまったのです!
このグループ、aespaといいまして、2020年デビューのグループ。まだ1年ちょっとしか経ってないんですよ!!
それなのに、この"Savage"というミニアルバムがビルボードで上位にランクイン。これってすごいよね。韓国だけで人気ってわけじゃない。
僕がこの曲にハマった要因はいくつかあるわけだけど、まず確信しているポイントは、彼女らのビジュアル。超美人だよね、、、、
それに人数の少なさ。覚えやすい。(おい)
次に、なんとなく思うのは、この"Savage"がそうであるように、「ポップすぎない」という点だ。なぜこの点が「なんとなく」なのかというと、僕の思い込みでK-POPは、割と明るめな曲が多いと思っていたので、"Savage"がハードだったのは割と衝撃的だった。
他の曲も一通り聴いてみたけど、やっぱり音がヘヴィでズッシリくる感じ。そこがすごく好きだ。そのうえ、ギャップも魅力だ。
デビュー曲の"Black Mamba"なんかはほんとにその傾向があるが、次作の"Forever"はむしろ優しい感じがする。その緩急がたまらないのである。
2.Nate Smith - Square Wheel (feat. Koyaki & Michael Mayo)
今、いろいろなミュージシャンたちにモッテモテの天才ドラマー、ネイト・スミスの大大大傑作アルバム。
この人、今年見つけたのだが、なぜもっと早く気付かなかったのか、、、という具合にハマっている。
ジャズとヒップホップ、現代音楽(電子音楽など)などを混ぜつつ、独自のスタイルを築き上げている人物だ。当然、ドラマーとしての素質も素晴らしく、この曲が収録されているアルバム、"KINFOLK 2: See The Birds"でも、全体にわたってマジで引くほどうまいドラミングを披露している。
この曲を選んだのも、わりとランダムといっていいほどで全曲大好きと言っても過言ではない。この曲に限った話をすると、上に載せた曲では、前半は、ネイト・スミスが叩く変則的(変態的?)なリズムに乗せて、ラッパーが韻を踏んでいる。素敵なR&Bと言ってもいいぐらいだ。
しかし、この曲の一味違う部分は、そこではなくて、3:03ぐらいから違う曲になったのか?と思うほどに曲の進行がガラッと変わるのだ。
こんな曲は本当に聴いたことがないから衝撃を受けた。ジャズとかR&Bってここまでやっていいんだ!!と。
あと、1つ目の"Altitude"という曲、ネイト・スミスのドラミングがマジで頭おかしいのだ。
曲の終盤部分4:25あたりから、10秒ごとにドラミングのテンポが変わる。そんな曲聴いたことないぞ?もちろんそれより前にも何度も変わっている。どうやって叩いてるんだ?そもそもどうやって思いつくんだ??
非常に不思議な曲、アルバムだ。ぜひぜひご一聴あれ。そして圧倒されてほしい。現代を生きる人類が誇るべし天才ドラマーだと思う。もっと知名度も伸びるべきだ。すごくいいもん。
3.black midi - "John L"
この曲については、すでにこの過去記事で語ってるんで、それをまるまるコピペしますね~(以下、コピペ)
これはもうなんて説明すればいいんだろうか、、、
たぶん、たぶんだけど、この曲を作った人も、このミュージック・ビデオを作った人も、これに出てる演者のコスチューム作った人も、演者自身も、全員ヤク中なんじゃないかな、、、
じゃないと、こんなの納得できない。とてもじゃないけどシラフで考えたとは思えないような世界観。あの目と両手がついたタワーは何?フリー○○ソンかなにかか?もしくは指輪物語のサウロンの目か?
例えて言うなら、『2001年宇宙の旅』と『ロード・オブ・ザ・リング』の三部作をごちゃごちゃに混ぜて、上からコカインをふりかけたみたいな感じだな。
曲自体もなかなかに意味不明。まず、リフはすごくいい。トランペットとギターなのか?うん多分。リフはいいぞ。そして歌詞はなかなかに意味不明。メイン・ストリートにジョン・フィフティというヤツが来たときの出来事とかその場で聞こえた言葉とかに関する歌詞。ていうか、ほとんど歌ってないしね。スポークン・ワーズってやつだな。
この他の曲も聴いてみたけど、なかなかに難解。あまりに前衛的過ぎて観客も全然ついてこれてないところとか超面白い。
楽器のこととか全然詳しくないけど、このバンドのドラマーはすごい。このよくわからないテンポ感を生んでるのは明らかにこのドラマーだな。ラウド・ロックって呼ばれるやつなのかな、、、とにかくおすすめです。ぜひご一聴あれ。
(追記)
このblack midiというバンド、セッションバンドとしても超かっこよくて、とてもじゃないけど生演奏には聴こえないようなクオリティ。みんなうまいよ、とにかくギターとドラマーとソプラノサックスがバケモンだね。
音の広がりっていうか、black midiっていうバンドの世界観が、一気にブワーって向かってくる感じ。ぜひこの動画を見てほしい。
4.NiziU - "Chopstick"
この曲はちょっと外せなかったな~
僕の中でのNiziUの曲の好みは、最初の"Make You Happy"はすごく好きだった。あまりにキャッチーだし、街中いたるところで流れてたけど、何回聴いても飽きない感じね。あれどうしてなんだろう。
次の"Step and a step"も好き。でも、"Poppin' Shakin'"がどうしても好きになれず、そのまま"Take a picture"もあまり乗れずにきてしまい、「あーなんかもうなーあー」となっていたところ、この"Chopstick"が発表され、再度「NiziU最高じゃん」となったわけである。
この曲、とにかく展開が好き。音楽理論に詳しくないので、それっぽいことしか言えないが、サビにいくまでのワクワク感が好きだ。トンネルの中をテンポよく進んでいくイメージとでも言えばいい??
あとサビのテンポ感もいいよね。あれって何小節なんだろう、、、足でリズム取りずらい感じというか、、、Perfumeの『ナチュラルに恋して』みたいな感じだよね。リズムは全然違うけどさ。
そのトリッキーな感じと、キャッチーさ、一見相反するこの二つの要素が絶妙に絡み合っているのがすごく刺さるんだと思う。
次にメンバーの歌割りの話に移るけど、僕は何を隠そう、隠すつもりもないが、リマとリオ推しなので、そういう意味でもこの曲はすごくいいのだ。
まず、リマのパートから始まっている点がポイント高すぎる。リマのラップも相変わらずキレッキレだった。最高最高(^^)
次にリオがサビを任されてたのも感動したなぁ。リオの声が好きなんですよね。高くも低くもない音域で、すごく聴き心地がいい声だよね。ラスサビの「同じ気持ちでいて」のところ、7時間耐久余裕です。
5.岡崎体育 - 『おっさん』
僕が岡崎体育を知ったタイミングは、世の中のほとんどの人と同じ、"MUSIC VIDEO"のブームである。
最初はみんなと同様に、「なんか面白い歌歌ってる人」ぐらいにしか思ってなかったが、セカンドアルバムの"XXL"の最後に収録されている、『式』を聴いたときから、「この人は、真面目な曲を聴いてもらうためのきっかけとして、ちょけているんだな」ということに気づき、本格的なファンになった。
この『おっさん』という曲は、岡崎体育には珍しく真面目のおふざけの中間に位置する曲だ。ポップに社会問題について歌うというのが面白い。
タイトル通り、『おっさん』についての歌である。おっさんと現代社会の間の軋轢について。そしてそれに追いつこうとしないおっさんは、偏見を抱えたまま若者たち、そして時代に置いて行かれてしまう。それには「更新」が必要だと歌うのだ。
1番の歌詞は割とストレートで、先ほど言ったように、時代とおっさんの軋轢について歌っている。
これだけでは、割と普通なメッセージソングだと思われるかもしれない。しかし僕がすごいと思っているのは、2番の歌詞だ。
絵文字や文の切り方が大げさな、おっさん特有の文章のことを「おじさん構文」と呼ぶのが今年流行したが、それを「句読点過多の言い訳」と表現したのは実に素晴らしいと思う。
それが「唾を飛ばしてぼんやり宙に舞い」と表現するのも詩的だ。本当に素晴らしい曲だと思う。もっと評価されてほしい。
僕も以前、この「おっさん問題」について、noteで議論したことがあるが、その時はかなり強い口調で書いてしまったことを覚えている。
僕がラディカル・オッサニストであるとすれば、岡崎体育は穏健派オッサニストだ。同じオッサニストとしてこの曲は推さざるを得ない。
6.ねもぺろ - 『ファーストキッスは竜人くん(feat. 清竜人)』
この曲、タイトルだけ見ても敬遠されるかもしれない。
しかしそれはあまりにもったいないぞ!!
これも以前語ったので、過去記事からそれを引用する。
曲名がいいよね。入りから最高だぜ。
ていうかさ、可愛い女の子たちに、自分のこと歌わせるために、曲名に自分の名前を入れちゃうやつ。
正直、悔しい。
その手があったか、、、
俺の負けだ、、、竜人、、、
サビの歌詞、マジで最高だよね。
さっきから何を言ってるの??
アイドルオタクたちに、是が非でも自分の名前を入れさせない執念に、僕は惚れました。あっぱれ。
MVもさすがにやりすぎ(誉めてる)
二人の脳内映像に、まさかの、自分を送り込む。
クレイジーボーイだぜ、竜人、、、
でも、全然ふざけているように見えないのがいいね。
あとは、自分の顔の像を作らせて、ねもちゃんの隣に寝かせたり、
中盤から本人登場したり、二人に自分を追いかけさせたり、
さっきから俺らは何を見せられてるの?
とにかくすべてが最高なので、ぜひぜひチェックしてみて。
【追記】
この曲、ねもぺろの二人が竜人くんのことを好きという設定。だからこそ、「女の子が恋をするときはこうでしょ?」という決めつけをせずに、「竜人に恋する女の子はこうでしょ?」という、まったくもって意味が分からない決めつけをすることで、意図的にアイドルソングにおける、女の子の恋愛にまつわるバイアスを避けているようにも感じる。
これってすごいことで、男の子じゃなくて、竜人くんのことを好きにさせることで、聴く人がどんな人であれ、恋愛観に関する不満を抱かせない感じにすることができている。
清竜人やっぱすげぇや。大好きだぜ。
7.Dry Cleaning - "Scratchcard Lanyard"
このバンド、実はまだ勉強中で、大したことは言えないのだけど、、
楽器隊のリズムのことなど無視して、ひたすら流暢に話し続けるボーカルに魅了された。しかもこの歌詞自体がすごく面白い。
そもそも、曲の名前、"Scratchcard Lanyard"は、日本語訳すると、「スクラッチカード・ストラップ」だしね。意味わからんだろ?
歌詞をいくつか引用してみよう。
絶対これ酔ってるときに書いたよね?
この独特な歌詞と、独特な歌い方。その両方に惚れたので選んでみた。この歌うというよりはむしろ呟いているだけのボーカルがいるバンドにハマりつつある。こういう音楽ってなんていうんだろうか?
あと、この曲のとある歌詞が、僕は特にお気に入りなのだ。とりあえず引用してみよう。
8.Adele - "My Little Love"
僕がはじめてアデルを聴いたのは、『007 スカイフォール』の主題歌である、"Skyfall"だった。映画のオープニングで流れて、なんて深みのある声なんだ、と思って調べてみると、当時はまだ24歳だったのが衝撃的だった。
それから9年経って("Skyfall"発表時にはすでに出産していた)、アデルはシングルマザーになった。
この曲は、シングルマザーとして悩みながら生きている、ありのままのアデルを描いている。
よく「内省的」という言葉を聴くが、この曲におけるアデルはもはや内省的という枠にすらハマっていない。もはや彼女がたまらずスマホに録音した心の奥底の悲痛な叫びを盗み聞きしているようなものだ。
すでにお察しの通り、この曲はアデルの長男についてのものだ。
これだけでも十分苦しいし、彼女の決して見えないプライベートを僕らがのぞき見しているような感覚になるというのも理解できるだろう。
しかし、この曲の真骨頂は最後のアデルの独白だ。聴いているだけで胸が張り裂けそうになるし、とてもではないが、このアルバムを過去作と比較して批評することができない。唯一無二の傑作だ。
9.Holly Humberstone - "Haunted House"
この曲についても以前書いたので、それをコピペします。
こういう、ダークかつシンプルな楽曲が大好きな僕の最近のお気に入りです。ゴシック調で、「一人の女性の孤独な人生の終わり」みたいな雰囲気がたまらない。
なんでもビートルズにくっつけて申し訳ないんだけど、”Eleanor Rigby”感があるよね。いろんなモチーフがさ。「孤独」とか「老婆」とかそういうのがね。
さっきも言ったように、演奏自体は非常にシンプルでピアノ一本勝負。でも、重厚感のあるセルフコーラスが幅を利かせていて、すごくいいです。
今後、このホリー・ハンバーストーン氏、伸びるんじゃないでしょうか、、、
【追記】
ゴシック調と書きましたが、老婆とか屋敷みたいなものって、世界文学とかにもよく取り上げられるよね。大学の授業課題で読んだんだけど、ナサニエル・ホーソンとかエドガー・アラン・ポーとかね。
この曲、不思議な温かさがあるから、なんだか文学っぽいって聴きながらいつも思う。その温かさを引き継ぎながら、ラスサビの"So Darling ~"っていうパートね。マジで鳥肌立つよ。なんだけど、それと同時に入眠用にも活かせるというね(笑)
10.Ethan P. Flynn - "Television Show" (feat. Black Country, New Road)
僕が好きなのは、この曲を歌っているEthan P. Flynnではなく、Black Country, New Roadというバンドの方なんですが、この曲が今年ベスト級によかったので選んでみました。
この「赤ワイン」とか「兆候」っていうのがミソなんだけど、曲後半のインストゥルメンタルの後の部分が、サイケっぽくて面白い。一部だけ抜粋してみよう。
こういう不思議かつ退廃的な、サイケな歌詞はコラボ相手のBlack Country, New Roadっていうバンドが書いてそう。
このバンド、珍しいことに7人組編成のバンドで前衛的なサウンドとサイケな歌詞が特徴。
2021年に発売したファーストアルバム、"For the First Time"がなかなかの傑作だった。ポストパンクやジャズ要素、ガレージロックを含めつつ、あくまで前衛的という姿勢の音楽性が聴いていて清々しい。
ぜひこのアルバムも聴いてほしいぞ!いろいろな音楽ジャンルの曲が縦横無尽に駆け巡っているイメージが浮かぶはずだ。
いや~~~~~~~~~~長かった。
疲れた疲れた、もう書きたくない。
勘弁してくれ。
誰だ、こんなん書かせたやつは。(俺)
とにかく書きたいことは本文に書いたから。そういうことだ。
音楽最高!また来年もいろいろと楽しみにしてるぞ!!
また明日!明日は映画編!
小金持ちの皆さん!恵んで恵んで!