もしも、あなたの推しが犯罪を犯してしまったとき、あなたはどうする?
最近、ちょっと思うことがある。
もしも、自分の推し、好きな俳優、ミュージシャンが、不祥事とりわけ犯罪を起こしてしまったとき、自分ならどうするだろう。
別に推しに自分ができることはほとんどないから、ここでいう「どうする」というのは、自分がこれから先もずっとファンでいられるかどうか、そして何を言うか言わないか、ということだ。
例えば、この数年で元YouTuberのワタナベマホトが地獄まで転落した。これは彼が恋人への暴行や、未成年への性的な画像の要求や、脅迫などをしたからであって、彼の末路は当然だとは思う。
でも、もしも自分がマホトの熱狂的ファンだった場合、自分はどうするだろう。最初は信じられないはずだ。擁護もしてしまうかもしれない。
でも、ここまでのことをしてしまったと確定したら、静かに心は離れていくだろう。かつて好きだった彼/彼女はもういないのだ、と。
だったら、マホトがしたような犯罪とは違い、不倫や違法薬物使用であったらどうか。好きな俳優が、妻と子供を裏切って別の女性と交際していたらどうか。好きなミュージシャンが、幻覚剤を使っていたらどうか。
程度によるとは思うが、僕はおそらく擁護してしまうだろう。
軽いいちゃつき程度だったら、まぁいいんじゃね、と思ってしまうし、薬物使用も甘く見てしまうかもしれない。
この辺の線引きは自分でもあまりうまくできていない。
でも、やっぱりすごくすごく好きな、憧れの人がそういうことをしていたら、悪いとは思っていても擁護してしまうだろう。
ただここで大事なのは、加害者側に立たない、ということだ。
ワタナベマホトの話に戻るが、彼が一連の事件を起こした際に、盲目なファンたちがSNS上で、「帰ってくるのを待ってる」などという発言を繰り返していた。
彼らの線引きは知らないから、彼らは女性への暴行や性的嫌がらせを、よしとしている、かなり変わったタイプの人たちなのかもしれない。彼らは加害者を擁護したいだけなんだろう。
でも、彼らは気づいていない。これは加害者を擁護しているだけではなくて、被害者を追い詰めているのだ。
自分が被害を受けたせいで、このファンたちが悲しんでいる。と思い込む被害者たちがどれだけいることか。その被害者が加害者のファンであれば、なおさらだろう。
これから先、僕はこのことを肝に銘じていたいと思う。
一に、加害者を擁護することを公には公表しない。
二に、自らの線引きを確立させること。
これらは推しを持つ者としては、大事にしておきたい。
不祥事を起こした人を推し続けられるかは、人間性が確かめられるのだろうか。いや、たぶんそれはないだろう。
線引きは人それぞれだから。
過去に犯罪を犯した芸能人でも、世間に受け入れられている人もいる。
僕らは、外側から見ていることしかできないし、被害者を追い詰めないような心持を抱いておくことしかできないのかもしれない。
今日は以上です!また明日!