【エッセイ】あああ!!!レンタルDVD返すだけなのにさ!!!
僕は、異常なまでの心配性である。
家を出る前には、窓が締まっているか、エアコンは止めてあるか、換気扇は消してあるか、冷蔵庫は締まっているか、財布はちゃんと持ったか、鍵がちゃんとかかっているか、全部指差し確認しないと家を出られない。
別にこれらは困ったことではないし、やるに越したことはないんだけれど、ほかの部分で生活に支障がありすぎる。
この前、レンタルDVDショップで8枚ぐらいDVDを借りた。借りるときに店員さんに「郵便返却はご利用になりますか?」と聞かれ、「いくらですか?」と聞き返すと、「165円です!」と言われた。
よく考えてみると、その店は家から遠いので、どう考えても交通費よりもそっちのほうが安い。「これはいい…!」と思い、さっそくそれを利用してみることに。ハガキ付きの専用の袋をもらい帰宅。
問題はそこからだった。
それから二週間経って、返却日の前日になった。
この郵便返却サービスは、朝の8時までに最寄りのポストに入れればいいらしい。なので明日は7時半には起きなきゃな~と思いつつ、就寝。
次の日になり、時計を見るとしっかり7時半。起床に成功。
最寄りのポストへと歩き、投函にも成功。
意気揚々と家に帰った。
しかし、夜になり、突然持ち前の心配性が発症した。
「ちゃんと到着したかな…」
郵便追跡サービスがないか、Googleで検索すると、「ハガキについた問い合わせ番号の部分を切り取ってください」
取ってない・・・
突然、不安になり、店舗に電話してみた。
今日の朝7時半にポストに入れたんですけど、もう到着してますかね…
すると店員さんは、
いや~まだ届いてないですね~
な、なんだと…
いや、ポストにはしっかり時間前には入れたし、その店は郵便局から40分くらいの距離だ、絶対に当日に届くはず…
すると店員さんは、「もしかしたら郵便配達の途中でなにかあったのかもしれませんね~明日になっても返却されていない場合、郵便局のほうに問い合わせていただければと思います」
追い打ちが…
まずそもそも、「なにかあったのかもしれない」とか言わないでくれる?そんなこと言うのホラー映画で即死するキャラぐらいだよ?(逆ギレ)
すると店員さんは疲れていたのか、「明日の15時までであれば、延滞料金発生しないので、また何かあれば15時以降に電話してもらっていいすか?」と言う。
お~~い、お前はひろゆきか!!
つめてぇ…大人の世界はつめてぇよ…
まぁでも店員さんの言う通りだよな、と思うしかなかった。
とりあえず、今は何もできない。
もう日本の郵便サービスの精度を信じるしかないが、それでも心配だ。
郵便局の様子が目に浮かぶ。
僕が投函したDVDの袋が、集荷された荷物の棚から滑り落ち、棚の裏側に入り込んでしまう様子が見える…誰にも気づかれないまま…
とりあえず寝ようと思い、目を閉じる。
夢の中で、必死に店員と口論する自分がいた。
「とりあえず急いで返してください」と言われ、「手元にないものをどうやって返せばいいんですか?」と答える。
以前、別の店で5枚ぐらいDVDを二日間延滞してしまって、3000円近く取られてしまったことがあり、「レンタルビジネスは、俺みたいなだらしない奴がいるから経営が成り立っているんだな~」と謎の感心をした記憶がある。
しっちゃかめっちゃかな夢から覚めて、今日の朝いちばん、店に電話をしてみた。昨日とは別の店員さんが電話に出た。
「会員番号〇〇…の者なんですが、昨日返却したDVDって…」
「少々確認しますね~」「あ、返却になってますね~」
ああ、よかった…
心配性の僕の心にじんわりと安堵の気持ちがしみ込んだ。
「ほんとですか!」と言うと、「またのご利用をお待ちしております~」と言われ、あまりに安心したので、今一度感謝しようと思い、
ありがとうござガチャン…
電話が切れた。
うん…まぁ…
繁忙期かなア…
今度からは返却日の二日前には絶対ポストに入れようと思った日でした。絶対返却期限だけは守ったほうがいいですよ、ほんとに。痛い目に遭いますから。
また明日!