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⭐️⭐️タイプⅡ版 ポージングに於ける筋膜連鎖活用方法⭐️⭐️

 皆様、こんにちは。

 今回は、大会時に於けるポージングについて、身体軸の取り方やどこを起点に軸を取ればポーズをより強調できるかについて書いてみましたので、ご興味頂ける方は是非お読み頂けると嬉しいです。

 それでは前置きなしに早速始めさせて頂きたいと思いますが、最初のモデルとなる写真が私自身であるため、大変お見苦しいことは予めご了承下さい。

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 これはマッスルゲートさんに於ける「メンズタンクトップ」という競技種目用に、ヨーロッパ圏やアジア圏のIFBB様にて実施されております「メンズフィットモデル」競技から、そのポージング技術を応用させて頂いた一例となります(写真のポーズは「フロントポーズ」)

 この写真中にあります「黄色」の線が筋膜連鎖タイプⅡにとっての「軸の糸」となります。因みに「軸の糸」には「動点の筋群を動かす時」と「軸点に位置する筋群を活用する時」で、その「起点」位置が大きく異なります。

 「メンズタンクトップ」に関わらず、対象競技が「メンズフィジーク」や「クラシックフィジーク」、更には「ボディビル」であったとしても、タイプⅡの場合は「フロントポーズ」や「フロントリラックスポーズ」に於いては、身体の「軸点」に位置する筋群よりも、「動点」となる「フロントデルトの張り出し」「大胸筋の適度な緊張」「広背筋下部及び大円筋のにより形作られる逆三角系シェイプ」「上腕二頭筋長頭が生み出す上腕部のアウトライン」「骨盤に近い位置での大腿上部張り出し」など「トータルで見た時に映えるアウトライン」を強調したいですので、「軸の糸」の起点は「みぞおちの後ろ側」に形作られる横長の長方形となります。

 そして、この「横長の長方形」には「高さ」があり、ここの高さを「一番低い底辺=下底」に合わせてしまいますと身体全体の「重心位置」が低くなり過ぎてしまい、審査員の方々や見ている観客に対して「ずんぐり」とした「重そうな」印象を与えてしまいますので、立ち姿勢を良く魅せるために「長方形の一番高い位置=上底」を「軸の糸」の起点とすることを私はお勧め致します。

 ちなみに「ボディビル」や「クラシックフィジーク」、更には「女子フィジーク」に於ける「フロントダブルバイセプスポーズ」では、タイプIIの競技者は「軸の糸」の起点を先程とは逆に「軸点用=首の高さ✖️肩甲窩(けんこうか)の幅」に合わせると、タイプⅡにとって「軸点」となる「上腕二頭筋短頭や上腕三頭筋内側頭、広背筋上部、大腿四頭筋全般、腹直筋中央部」を強調することができるので、こちらを採用してみると良いでしょう。

 私と同じタイプⅡの清水恵理子選手をモデルとさせて頂いた写真にてご確認下さるとわかりやすいかと思います。

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「サイドチェストポーズ」に於いては、タイプⅡの場合、「クラシックフィジーク」なら「肩・胸・上腕二頭筋長頭・上腕三頭筋長頭・臀筋群・大腿四頭筋長頭・ハムストリングスでは大腿二頭筋長頭、ヒラメ筋と腓腹筋下部などの動点を強調できる軸の糸=起点をみぞおち後ろに取るパターン」を使用し、「ボディビル」であれば「三角筋フロント寄りのサイドヘッド、上腕三頭筋外側頭、上腕筋、大腿二頭筋短頭、大腿筋膜張筋、腓腹筋の盛りなど、軸点を強調するための軸の糸=起点を首の高さ✖️肩甲窩の幅」を活用すると良いでしょう。

 因みに、「軸の糸」の「終点」は「動点取りポーズ」の場合も「軸点取りポーズ」であったとしても、どちらも「足の裏・薬指下の丘部分」になりますが、「動点取りポーズ」の場合は「土踏まず」に近い位置で、「軸点取りポーズ」の場合は「薬指に近い位置」となります。

 尚、私の写真中にあります「青色の線」はアナトミートレイン上の「ラテラルライン」、「赤い線」は身体後面にある「スーパーフィシャルバックアームライン」です。

 「ラテラルライン」はタイプⅡにとって「地面に立つ」ために使用する軸であり、幅の広い二軸で且つ、タイプⅡはこの「ラテラルライン」を弓状にしならせながら身体バランスを取ることを得意とします。

 「軸の糸」が「動点取りポーズ仕様」であるため、「スーパーフィシャルバックアームライン」へもしっかりと良い意味での緊張を持たせる事ができており、肩や大円筋を強調する事ができました。

 写真ではこれ位上色線を引いてしまうと、ごちゃごちゃしてしまい見辛くなってしまうため、敢えて線は引いておりませんが、タイプⅡは上記以外でも「スーパーフィシャルフロントライン」及び「ファンクショナルライン」も活用して「フロントポーズ」を姿勢良く魅せる様に努力をしております。

 以上が、タイプⅡのポージングに於ける筋膜連鎖活用方法の一例でしたが皆様いかがだったでしょうか。

 今回はタイプⅡをモデルとした誌面ポージングセッションとなりましたが、この記事をご参考に、ご自身のタイプではどうなるのかを考えながら、謎解きのように楽しんで頂けたらと思います。

 それではまた次回も宜しくお願い致します。

 今回も最後までお読み下さり、本当にありがとうございました。

           令和三年十月吉日

                               本野卓士。


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