タオ・性エネルギーによるセクシャル・ウェルネスの実践(男性編)
性エネルギーは私たちが活力あふれる人生をおくるうえで、欠かせないエネルギー源になります。一方でこのエネルギーを活用できている人はほとんどおらず、ただただ浪費される、またはエネルギー補充されず枯渇されているのが実態です。
今回は、タオの視点で、性エネルギーがわたしたちに与える影響をお伝えしたいと思います。詳細を知りたい方は、「タオ性科学 〜自然治癒力を高める陰陽和合の秘訣〜」をおすすめします。
(男性版と女性版があり、今回は男性版の内容をお伝えします)
なお、セクシャル・ウェルネスをSEXの視点で見るといくつか段階があるものと私個人の仮説を立てています。
今回ご紹介するタオを実践するにあたっては、それまでの性欲を満たすことやスローセックスを身につけた先での取り組みと捉えていただけるといいかなと思います。その理由は後述の内容をみると「あぁ・・・」って感じるところがあります。
タオと性エネルギー
性エネルギー・タオ性科学はいわゆる房中術、性生活における技法のことです。古来中国から伝わる養生法の一つでもあります。
性について解説しているタオの書物は数多ありますが、その大部分は房中術がいかに素晴らしいかを述べているだけにとどまっており、では実際に何をどのように行うのかを明確に説明している書物が少ないのが実態です。
この書籍は、極めて実用的な手引き書で、具体的な実践例が数多く、かつ詳しく記載されています。
その方法とは、精力を体の中で変容させ、性エネルギーとして体内に保持して、もっとも効果的に女性と双方の気を交流させる技法、男性の性エネルギーを保持するための一人でできる技法などが記されています。
タオの考えによれば、ほとんどの人たちが、からだの奥深くに眠っているセクシャリティのパワーを目覚めさせるための秘訣がわかりません。(そんなことを知る機会もない)
タオの実践は、男性と女性が、自然界のエネルギーを活用して、人生が与えてくれている大いなる贈り物である愛する自由というものに、より深く触れていくことにあります。
タオは、人間のエゴを満足させることではなく、逆にエゴを鎮め、心を平安にさせることを通じて、体内にはたらく微細なエネルギーの動きを観察し、それからより高次の覚醒レベルへと高め上げていくことを標榜しています。
私たちが抱いているあらゆる欲望や感情、思考を衝き動かしている根本的なエネルギーを集積し、練り上げて、それらが元々やってきたところである、純粋なる霊性のなかに帰還させることにあります。
私たちは、SEXの力を十分に発達させてこなかったため、その限界を感じるがゆえに、どこか満たされない、何かがかけている、もっと何かがあるはず、といった感覚を持ってしまい、それを相手に要求したり、自分を否定したりして、SEXに対してネガティブな意識を持ってしまうことにもつながってしまいます。
タオの実践により、性エネルギーを変容させるという行為が歩くのと同じように簡単に実行できることになることで、人間が本来持っている創造力を使いこなすようになったあと、今度はこのテクニック自体を捨てることで、SEXのもたらす悦びは、オーガズムを超えた法悦に変わり、愛は、愛として、愛を信じることを超えた、血の通った本物の愛になるとされています。
SEXの悪影響を受けている現代
SEXに関して、一人ひとりが十分な知識を持っていないがゆえに、不幸なことに、私たちはSEXからいたずらに大きな影響を被ってしまい、心の傷であったり、そしてSEXの話題自体がタブーとされ、そのことにふれること自体「いやらしい」「エロい」と敬遠されています。
もともと日本は、江戸時代まで性に対してオープンかつ多様な視点が尊重されていました。
春画では、通常のSEXだけでなく、男性同士や女性同士のものも多く、中にはタコをはじめとした動物との交わりであったり四十八手など、さまざまな形で性を大切にしていることが伝わってきます。
これらの文化に大きな変化を及ぼしたのが明治時代以降の西洋文化を取り入れてからになります。
西洋の宗教のなかでは、性本能を本質的に抑圧され、歪めているものもあります。そのために、個人的ないしは社会的病理を生むことになってしまい。抑圧や歪曲によって、セクシャリティが霊的基盤からも切り離され、避けるものであるといったものになっていきました。
最近では、「セルフプレジャー」と表現が変わりポジティブな印象に変わりつつありますが、元々一人でする「マスターベーション」は手淫の意で、ラテン語のMasturbareが語源で、分解するとmanus(手)、turbare(みだす)が合成されたもの。
つまりいかがわしいこと、手を汚すことといった印象のある表現なのです。
そして1960年に西洋でもっとオープンにSEXを楽しもうという流れが発生し、乱交であったり、裸でのパーティーであったりといったことが行われるようになりましたが、結局のところこれはドラッグと同じ扱いとされ、楽しくない世の中を忘れるための一種の鎮静剤のようなものとなっていました。
ウェルビーイングが注目されつつあり、そして女性ではフェムテックが広がりつつある中で、私たちはいま、個人的にも、そして文化的にも、自分のセクシャリティを再び問い直し、男女の関係がもたらす奥深い意味を探り直す時期にきているのかもしれません。
男性の性エネルギーの重要な事実
冒頭にまずは性に対してオープンになり、性癖やスローセックスの探求・実践のあとにこの領域にアプローチできると記載しましたが、その理由がこのパートにあります。
(私自身、タオ性科学を読みながら実践をはじめたばかりですが、正直なかなか辛い部分があるのがここです)
それは、陽のエネルギーを扱う男性は、性エネルギーの観点では女性よりも弱い存在であり、SEXやセルフプレジャーの射精によって大量のエネルギーを失ってしまうことにあります。男性の陽のエッセンスは、容易に消耗しやすいのです。
男性は、性エネルギーをいとも簡単に消耗してしまいやすいために、歳を重ねていくにしたがって、自分の持っているエネルギーの容量を、深刻なほど枯渇させてしまい、男女が抱える葛藤の原因になったり(セックスレスなど)、機能不全につながってしまいます。
それを防ぐためには、精を漏らすことなくSEXを営む特殊な技法や訓練などの性功夫が必要になってくるわけです。つまり射精をしないということです。
完全に禁止しているわけではありませんが、冬はしてはならない時期とことで、この記事を書いているのがまさに冬に入っていくので、現在、射精禁止の性功夫に取り組んでいますが、生殺しの連続で正直なかなか辛いです(苦笑)。ただ、性エネルギーを自分のなかに循環させて、性欲ではなく活力に転換していくので、一時の快楽のために射精でエネルギーを失うのではなく、漏らさず循環させることで元気になっていく感覚はあります。
さぁ、射精を基本は禁止として取り組む心の準備はできましたか?
タオの性エネルギー修養法要約
そして、「タオ性科学」では文化が与えている影響や、その後に一人でできる呼吸法や性器を鍛えたり、性エネルギーを高める実践法。
そして二人で行うSEXの実践法が具体的に記載されています。(実践例が多数記載されているのが本書の特徴)
ここまでの内容を読んで興味がある方は、ぜひ本書を読んで実践してみてください。
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