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セックスレスのカウンセリングと相談のご案内(東京都内 or リモート)
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間違ったセックスレスの解消法
SNSやブログをはじめネット上にはセックスレスを改善するための方法が色々と紹介されています。
しかし一般に効果があるとされるアプローチであっても逆効果となってしまうケースがあります。
あなたは次のようなセックスレスの解消法を実践しようとしていないでしょうか?
【間違い1】夫婦間での話し合い
セックスレスになったら夫婦で話し合うことが大切というアドバイスをされることが多いです。
確かにそれによって解決できることもあるでしょう。
しかし話し合いをすることで相手の脳には「夫婦間に性の問題が生じている」というネガティブな認識がつくられてしまいます。
するとセックスが「しなければならないこと」となってしまい余計にモチベーションが低下する可能性があるのです。
しかもこの手の話し合いは一方的に相手を責める流れになりがちですから険悪なムードになり夫婦関係に亀裂が生じることもあります。
一時的にセックスが再開されてもすぐにまたレスとなってしまうでしょう。そのたびに話し合っていると悪循環に陥ってしまいます。
最終的に話し合いが必要となることはありますが最初のアクションとしてはリスクが高いといえます。
【間違い2】スキンシップを増やす
スキンシップもレス夫婦には有効とアドバイスされることがあります。
しかし相談にいらっしゃる方の中には「スキンシップはあるけどセックスレスです」という人が意外と多いです。
夫が妻の服の上から冗談ぽく胸やお尻などの性器に触るのが日常となってしまっている夫婦もいます。普段から仲の良い夫婦に多い気がします。
こうなってしまうと夫は妻のことを「いつでも触れる気軽な存在」と思ってしまい性的魅力を感じずに興奮もしなくなります。
お互いの体に触れる機会が全くなくなっている夫婦であればマッサージをし合うことから始めてみるのも良いでしょう。
しかしそれだけで満足してしまう可能性もあるのです。身体的接触は慎重なプロセスで行いましょう。
【間違い3】カップルセラピーを受ける
夫婦が揃ってカウンセラーの元を訪れコミュニケーションや性の問題について相談するのがカップルセラピーです。カップルカウンセリングとも呼ばれます。
もちろんこれによってセックスレスが解消することもあるでしょう。しかし話し合いと同様に逆効果となることもあります。
特に日本人にとってカップルセラピーはまだ馴染みのあるものではありません。そのため連れて来られた側は面食らったり緊張するでしょう。
性生活に関する情報を曝け出すことで性的な雰囲気になるたびにカウンセリングのことが頭を過ってしまうという負の条件付けがされてしまうこともあります。
また家庭の中にカウンセラーという第三者が入り込んできたような感覚になると行為中に「今回のこともカウンセラーに報告するのか…」と情報が筒抜けになることへの嫌悪感や羞恥心が芽生えることもあります。
カップルセラピーは夫婦の双方が効果があると期待している状態で受けましょう。面倒臭がっているパートナーを強引に連れ出すようなことをしてはいけません。
カップルセラピーを受けたことが夫婦喧嘩のもとになったという本末転倒な話もあるのです。
セックスレスの原因は夫婦によって違う
ここまで説明したように一般的にセックスレスに効果的とされる方法であってもそれが逆効果となってしまう可能性もあるのです。
セックスレスの解消法はカップルごとに異なりますし、同じカップルでも性交渉をしなくなってからの期間によっても異なります。
セックスレスについて調べている人にとっては見飽きた表現かもしれませんが日本性科学会によるとセックスレスとは「特別な事情がないにもかかわらずカップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上ないこと」と定義されています。
そしてこの定義に当てはまる夫婦は年代によっても異なりますが30代以上では50%から60%とされています。(相模ゴム工業やアンファーなどが調査結果を公表しています)
何百万組もの夫婦がセックスレス状態になっているということです。
そしてその原因も様々です。いくつか挙げると以下のようなものがあります。
マンネリして興奮しなくなった
家事や育児による機会の喪失
出産による女性ホルモンの変化
仕事での疲労やストレス
配偶者の浮気・不貞行為
性欲の低下
どちらかが特殊な嗜癖を持っている
勃起不全(心因的EDや器質的ED)
不妊治療によるプレッシャーや義務感
性交渉を拒絶されたことのショック
うつ病などの精神疾患
性的なトラウマ、恐怖心
これら以外にもカウンセリングをしていると様々なセックスレスの原因が出てきます。
特殊なマスターベーションのし過ぎやアダルトビデオの見過ぎがレスにつながることもあります。
最も効果的とされるセックスレスの解消法など存在しない
セックスレスの原因も違えば個々の性に対する考え方も違います。
ですからインターネットや本の情報を鵜呑みにしてそのまま実践するのは危険です。
そこに記載されているのはたまたま上手くいった人たちの体験談かもしれないのです。
成功した人たちだけを見て物事を判断してしまうことを認知心理学で「生存者バイアス」といいますが間違いのもとなので気を付けましょう。
これはカウンセリングであっても同様です。
専門の相談機関であればまだ世間に知られていない秘密のテクニックをレクチャーしてもらえると期待するかもしれません。
実際にそのようなアピールをして集客するカウンセリングルームもあるでしょう。
しかしどんなセックスレスカップルにも効果のある特別なテクニックなど存在しないのです。
私は海外のものも含め性科学のメジャーな学術誌は頻繁にチェックしていますが最も効果的とされるセックスレスの解消法を特定したという研究を見たことはありません。
仮にそのようなものがあるとすればあっという間に知れ渡ります。
今はGoogle Scholarという非常に便利な研究論文の検索機能があります。興味のある分野のキーワードを設定しておけば世界中の最新研究を知ることができるのです。
アメリカやヨーロッパでセックスレスにおける大発見があればすぐに日本語のニュースとしても発信されるのです。
セックスレスのカウンセリングについて
当カウンセリングルームでは性科学や心理学に基づいたセックスレスのカウンセリングを行っております。
とはいえ研究データを信奉しすぎているということではありません。
エビデンス(科学的根拠)の落とし穴
最近は日常会話の中でもエビデンス(科学的根拠)という言葉が使われる機会が増えました。
しかしエビデンスを正しく理解できている人はどれだけいるのでしょうか?
例えばヨガをした人は10人中6人が性欲が高まったとします。ラジオ体操をした人は10人中3人しか性欲が高まりませんでした。
統計上の値をいくつに設定するかにもよりますがこの結果をもって「ヨガは性欲を高める効果がある」というエビデンスにすることも可能なのです。
しかしヨガをした人の中でも4人は性欲が高まらなかったのです。その4人に対して「ヨガにはエビデンスがあるのだから」とトレーニングを勧めても意味はありません。
実は性科学や心理学で「〇〇効果」とされるものにはこの程度のエビデンスも少なくないのです。
外でデートをしたり一緒にスポーツをするというのも一応はエビデンスのある解消法なのです。
セックスを男女差のみで考えるのは危険
セックスレスの相談にくる女性から「男性ってこうなんですよね?」と質問されることがよくあります。
しかし男女差のみに焦点を当ててレスを解消しようとするのは危険です。
様々な研究が男女の性差やセックスに対する認識の違いを発見したと主張しています。ネットニュースで見たことのある人もいると思います。
しかしそれらの論文に記載されたデータを細かく見ていくと男性の特徴とされるものでも該当するのは全体の6割から7割程度ということもあります。そしてその特徴に女性でも5割が該当するなどということも珍しくありません。
あなたやパートナーが該当しないほうの4割である可能性もあるのです。
実際に相談を受けている中でもセックスについて男性的とされる特徴を持つ女性もいれば、女性的とされる特徴を持つ男性もいるのです。
「セックスには性的快感しか求めていない」という女性もいれば、「セックスの一番の目的は愛情表現」という男性もいるのです。
個々に合ったカウンセリングを
セックスレスを解消するための科学的根拠に基づいた手法は複数あります。
しかしここまで説明したようにそれが全員に効果を発揮するわけではありません。プライドを傷つけたり精神的ダメージを与えてしまうこともあるのです。
大切なことはどの手法が誰に合うのかをきちんと見極めたうえでそれぞれに合うように細かく調整していくことです。
当カウンセリングルームでは相談者とパートナーの状況をしっかりと把握したうえでセックスレス解消に向けた支援を行っております。
またセックスレス状態で感じるモヤモヤした気分や辛い精神状態に対するメンタルケアも行っております。
ゴールの設定は自由
セックスレスを解消したい理由は様々です。
恋人同士のようにドキドキ感のあるセックスをしたいという人もいれば、子供がほしいだけなので排卵日のタイミングだけセックスできれば良いという人もいます。
完全にレスというわけではないけれどもう少し回数を増やしたいという人もいます。
ゴールの設定はそれぞれ違いますし何が正解ということもありません。
最適な頻度は夫婦によって違うのです。レスでもラブラブな夫婦もいます。ライフステージによっても変化します。
セックスレス状態でも良いけれど浮気と離婚だけは嫌という考えでも良いのです。
どんな希望を持っていても恥ずかしいと思わずに気軽にご相談ください。
匿名・偽名でのカウンセリング
デリケートな事柄ですから偽名でのご相談やオンラインでの顔出しなしでのご相談も可能です。
当然ですが本名か匿名かに限らず秘密厳守となっておりますので安心してご相談ください。
セックスレスに限らす性の悩みやパートナーの問題行動に関するご相談も受け付けております。
予約はこちらのカウンセリング予約のページからお願いします。
【ご注意】
セックスレスとなる原因には男性の器質性EDや射精障害、女性の挿入時の膣内の痛みなど身体的なものもあります。
このような状態になっているときはカウンセラーではなく泌尿器科の医師に相談することをおすすめします。