花開いたサッチャー文化…たとえどんなに嫌われても
1979年、総選挙で圧勝し、首相となったサッチャーは、直ちに全省庁に対し、10~20%の予算削減を要求し、市場原理の導入を奨励した。
この方針は高等教育機関にも及んだ。オックスフォード大学の学生時代に自分の受けた教育に物足りないものを感じていたサッチャーは、大学が国に守られすぎていることが良くないと考えていた。
1980年代の初頭、イギリス人の大学進学率は12%で、大学の運営資金の80~90%は国が助成していた。サッチャーはその20%を削減したため、大学側は学生に不人気