信夫梨花(しのぶりか)
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たとえ家族が崩壊しても子どもをやる気にさせる大切なこと チャプター5 ステップファミリーの掟:友達でも前妻でも、教育方針に口出ししてはいけない
前回、子どもを育てるにあたって、褒めることをお勧めした。 いくつかその理由を挙げたが、英国ならリチャード・ブランソンやジェイミー・オリバー、日本なら孫正義さんのように、大物になっている人物は、親から人格を否定されず、褒められて育った人が少なくないということがある。 親から批判されて育った人は、たとえ頭が良くても、一生、自信が持てずに、格闘し続ける(親から否定されて育った人で大成した人がいたら、ぜひ教えてほしい)。 適切に褒めることと甘やかすこととは違う。私の元夫
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(たとえ家族が崩壊しても)子どもをやる気にさせるたった1つの大切なこと チャプター4 褒めるか褒めないか、ただそれだけ/言霊(ことだま)が現実を生む
2年前にフランスに移り住んで知ったことだが、イギリスやアメリカのようなアングロサクソンの教育と、フランスのそれには大きな隔たりがある。 前者は褒めて育てる傾向が強いのに対し、後者は規律、修練を重んじる風潮がある。 フランスでは子どもをある一定の型に(mouldという言葉がまさにぴったり)はめようとする。そこだけ見れば、フランスは日本に近いように見える。 大きく異なるのは、日本の学校では様々なイベントが行われるが、フランスでは学校行事はなく、休みが長い。日本では休
(たとえ家族が崩壊しても)子どもをやる気にさせるたった1つの大切なこと Chapter 3 馬を水辺に連れていくことができても、水を飲ませることはできない(子供に○○しなさいと言っても無駄)
私が今でも振り返って感心するのは、元夫が彼の子どもたちに、もちろん父長(チームリーダー)として号令をかけることはあっても、ただの一度も何かを上から目線で無責任な命令をしたり、怒鳴ったり、叱ったりしているのを見たことがない。 これには幾つかの状況的要因も作用している。 1つは、子どもたちの生活基盤は母親の家にあり、母親との合意の下、元夫は子どもたちに「会わせてもらっていた」。言い方は悪いが、子どもたちは人質に取られているような状態でもあった。父親と過ごした後、子どもた
たとえ家族が崩壊しても、子どものやる気を育てるたった1つの大切なこと: チャプター2 多くの人が知らない、離婚から作り出すことのできる親子の関係にとっての意外なアドバンテージ
イギリスでも伝統的に、離婚した家庭の子どもは、そうでない家庭の子どもに比べて学力が伸び悩むという統計のデータがある。 実際、両親が仲良くて安定した家庭の子どもと、そうでない家の子どもを見比べると、前者は落ち着きがないように見えることが多い。 しかし、よく考えれば、これは一種の偏見なのかもしれない。親が離婚していなくても、不安定な心を抱えた子どもは少なくない。 私が元夫と彼の実子たち(私にとってステップチルドレン)の関係を観察して学んだことは、親子が一緒に暮らさな
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