【ミシンの豆知識】ミシンの歴史 SINGER(前編)
こんにちは!ソーイングスクエア管理人です。
本日は前回の記事、ミシンの歴史に引き続き
ミシンの歴史 SINGER(前編)をお届けします。
大手ミシンメーカーの1つであるSINGER(シンガー)の歴史は古く、ミシンの歴史を語る上で決して欠かせない存在です。
1850年代の手回しミシンから始まり、足踏みミシン、電動ミシン、電子ミシン、コンピューターミシンへと常にミシンの機能の進化とともに発展してきました。
・シンガー社設立
19世紀に入り、今現在の構造に近いミシンが発明されていく中で、
1851年アメリカで、アイザック・メリット・シンガーが第1号実用ミシンの特許を取得。法律家エドワード・C・クラークと共に I.M. シンガー社を設立したのが始まりです。
当時はマサチューセッツ州の小さな工房からのスタートでした。
・シンガーミシンの進化と発展
1853年には1号機を100ドルで販売を開始します。
1号機型ミシンの重量は30Kgもあり、梱包箱にそのまま組み立てが出来る様になっていました。
翌年には、1号機に改良を加えた工業用ミシンNo.1standardが発売され、1880年まで何十万台も売れたそうです。1854年には押さえを交換する事ができるNo.2standard、1856年には足踏みミシンの原型となるような形状のNo.3standardが発売されました。
1855年には海外進出も開始します。
シンガーミシン、パリ万国博覧会で最優秀賞受賞しました。
1856年には、今現在では当たり前になっている、月賦購入制度、分割払い販売等を考案します。シンガーミシンが最初だとは驚きですね!
当時のミシンの価格は一般家庭の平均年収の1/5もする大変高価なものだったため、多くの人に購入してもらうためにと編み出された販売方法でした。
わずかな頭金で誰もがミシンを手にする機会ができ、当時としては画期的だったようです。
同年に初めて家庭用に設計された小型ミシン、タートルバック発売。
このミシンは張り出したシャフトによりカマと針を動かす仕様になっていました。
1858年には、レターA型ファミリーミシン発売。年間売り上げが3000台に達します。
1863年には、シンガー裁縫機械会社として法人会社となります。
改良を重ねて1865年に誕生したニューファミリー型ミシンは、この頃には年間2万台、1890年頃までデザインを変えながら世界中で400万台以上も販売されたそうです。
次第に今のミシンの形状に近づいてきましたね~
日本にミシンが初めて入ってきたのは1854年ペリー2度目の来航時の献上品だとされていますので、まだまだ日本におけるミシンの歴史は始まってもないくらいですね。
シンガーミシンの日本進出に関しては、次回お届けしていきますので、お楽しみに~!!
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