25歳でセレクトショップを開業して黒字倒産した話前編
僕は、今はコンサルなど虚業をやっているのですが、実は2度セレクトショップを開業しています。
今回は、最初の起業の時のお話。
25歳のときに、夢だったセレクトショップで開業しました。
大阪のアメ村で働き、その後古着屋で店長、バイヤー、大手アパレルを得て、独立。
元手500万で、セレクトショップをやっていた場所が居抜きで借りられるということで、はじめました。
夢だったセレクトショップ。
毎日準備をし、ブランド選定、メーカーさんに会い、ユーズドの買い付け。
友人から紹介されたり、メーカーさんを探したりと、毎日が大好きな服を見られて、ワクワクし、夢や希望に浸っていました。
友人も手伝ってくれて、朝までかかって、無事オープン。
花を贈っていただいたのも初めての経験でした。
僕は、北海道出身で、6年の時に沖縄の宮古島に引っ越してきました。
高校卒業までは、宮古島なので、大阪は、学生時代に住んでいたというだけで、縁もゆかりもありません。
そんな中、1人での挑戦。
それでもオープン初月は110万売れた
開業して、知り合いが買いに来るなど全くないまま、お店をオープン。
忘れもしない!初日は、3万くらいの売り上げでした。
全くオープン告知もしないまま、お店を開けば売れる!と思っていましたが、それが現実になり、初月で110万。
なんや!簡単やん!やっぱり俺のセレクトがすごいんちゃう?なんてなにも知らないまま調子に乗っていました。
当時は、利益分配率も知らないなにも知らずに経営のケの字も知らずに運営していました。
**大手アパレルで勤めてた時と違って人が来ない日々 **
10月にオープンしたので単価が高い時期です。
翌月の11月は、アウターも売れる月。
10月110万だから150は行くんちゃう?
150万売るにはどれくらい在庫抱えればいいのかも知りません。どのように仕入れ調整すればいいのか?入荷したものはとりあえず出す。
メーカーのカモでした。
大手アパレルにいた時は、お客さんって沢山集まってきます。単価が高い服が普通に売れます。その感覚が僕にはありました。
だから、お店は開けば高いものが普通に売れるやろ。そんな感覚だったのです。
しかし、11月は秋冬商戦なのに全く振るわず。まさかの37万で終了。
一気に運転資金が減りました。
ヤバイ!とは全く考えずに、まぁオープンしたばかりだししゃーないくらいしか考えずに12月の本格的な冬商戦へ。
130万の売り上げで有頂天に!
12月は好調で130万の売り上げ。
なんや!やっぱり俺のセレクト間違ってないやんなんて思いながら、さらに調子に乗っていました。
俺は他の人とは違う!すごい奴だ!セレクトショップのオーナーやねん。
とセレクトショップの代表なんてなんの価値観もないくせにイキってました(笑) 俺ってセレクトショップのオーナーやねん!すごいだろ?って今思えば承認欲の塊でした。
オープン5カ月の秋冬商戦ばまずまずでした。
1月は97万ほど、2月は80万ほど。
オープンから秋冬商戦は累計454万。
利益は、227万、家賃、電気代は5カ月で90万。
人件費を差し引いて72万がオープンして利益として残りました。
最初から利益を出せていたのです。
秋冬商戦が終わり、春物です。
ここから僕は、さらに調子に乗ってしまう出来事が起こってしまうのです。
後編へ続く