過小評価とバリュー投資
世の中というか、まぁヒトでもモノでも、何らかの評価をされていて、それが場合によっては分からない事でも、何となく一般的な評価を認めてしまうところはあるかなぁと感じています。
例えば、苺ですが、個人的には「あまおう」が甘くて、美味しいとのイメージを持っています。
「あまおう」の由来は、「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字というのは有名なところだと思います。
ただ、苺に限らず農産物すべてが日々、改良重ねており、新たなブランドも登場しています。
「あまおう」は、福岡県のブランドでここ10年くらいは個人的にはNo1の苺のイメージを持っていますが、先日、埼玉県の新しい苺の品種、「あまりん」を頂きました。
とても、甘くて美味しい苺でした。
そう言えば、今年の初めに栃木県を旅行した際に、道の駅で苺を購入しました。
栃木県の苺でワタシの知る限りの最高ブランドは「スカイベリー」なので、「スカイベリー」の箱を取ろうとしたところ、お店に方から「スカイベリー」より、「とちあいか」を勧められました。
どの苺も年々、品種改良されて甘くなっているが、「とちあいか」が直近では、最新のブランドで美味しいよとのことでしたので、そちらを頂いたことを想い出しました。
苺の場合は、ワタシの古い固定観念というのもありますが、ある意味でスーパーマーケットなどの売り場での値段という評価に縛られているところはあったと思います。
例えば、1パックのスーパーマーケットの小売価格で、「あまおう」が980円、「とちあいか」が880円、「とちおとめ」が500円と言うのがワタシのイメージでしたし、「スカイベリー」は流通が少ない、希少性がある様に感じていました。
ちなみに、高級な苺と調べてみたところ、岐阜県奥田農園の「美人姫」は、1粒5万円の価格で販売されているそうです。
別名、「奇跡のいちご」とも呼ばれているそうです。
さて、投資の世界では「バリュー投資」と言う考え方があります。
これは株式投資で言えば、「企業の利益や資産などの基準と比べて株価が割安な銘柄に投資する手法とされ、株価収益率(PER)や株価純資産倍率(PBR)などが市場平均より低い銘柄に投資する」と言う感じかと思いますが、PER等の指標より低いからといって必ずしも割安とは限りません。
資産運用の中では、材料の一つであって、これがすべてではないということかと思います。
根源的な意味合いとしてのバリュー投資とは、指標に対するものではなく、その企業の価値が、特に市場で過小評価されている、例えば、将来的に優位性のある技術力があるとか、商品力があるが供給体制の整備途中など、現在の市場の評価がそれらを織り込んでいないのであれば、まさに過小評価されていると言う事だと思います。
たとえば、ハナシ戻って埼玉県の新しい苺の品種、「あまりん」については、ここ数年で品種改良されており、県内の農家の生産が増えていないことから、少し前までは県内での流通の限られていたとも聞きました。
これから量産体制が整備されると、場合によっては市場を駆逐する可能性もあると言う事です。
これも、ある意味で過小評価されているのかも知れません。
本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。