国際移民デーとARFP
12月18日は『国際移民デー』となります。
2000年の国連総会で制定された、国際デーの一つだそうです。
1990年のこの日に、国連総会で「すべての移民労働者とその家族に人権保護に関する国際条約」が採択されたことに由来している様です。
その目的は「グローバリゼーションの進展した現代において、移民は世界中で見られ、移住先で搾取・差別・暴力を受けているという現実を知ってもらうとともに、持続可能な開発を進め、移民を含むすべての人間が尊厳を確保できるようにすること」としています。
国の経済発展には、人口増加が必要と言われているそうです。
日本は、人口減少に転じていますので、ある意味で移民による活性化も必要なのかも知れません。
ちなみに出入国在留管理庁のホームページによると、今年6月末における中長期在留者293.9万人と特別永住者28.4万を合わせた在留外国人数は322.3万人となっている様です。
国別では、中国、ベトナム、韓国、フィリピン、ブラジルの順となっており、アジア圏が多い様です。
資産運用では、アジア地域ファンドパスポート(ARFP~Asia Region Funds Passport)」と言う制度があります。
これは、APEC(アジア太平洋経済協力)メンバーのうち、参加を表明した国の間で、一定の要件を満たし承認を受けた投資信託を簡易な手続きのみで相互に販売できるようにするための枠組みとなっています。
現時点での参加国は日本、オーストラリア、韓国、ニュージーランドおよびタイとなっています。
参加国間で投資信託販売における規制を共通化・簡素化し、国境を越えた投資信託の販売促進を強化することにより、投資家にとって、商品の選択肢が広がり、より多様な投資機会が増えることに加え、各国の競争によるサービスの向上、制度整備の進展などが期待されています。
残念ながら、現時点では参加国も少なく制度を利用している投資信託の数も限られていますが、日本の投資信託がアジアでも、投資者の資産形成の役に立つ日が来ることを期待しています。
本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。