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アクティブとインデックスの前に

例えば、5銘柄だけを組み入れるアクティブファンドがあり、その戦略が徹底した企業リサーチと、独自の市場リサーチだとして、そのリサーチ結果から、ある特定の銘柄(「A株式」とする)について、市場における潜在的な需要が見込めるとの結論を得て、さらに市場シェアを増やせない理由が、製造過程の一部における恒常的な部品不足だとして、その恒常的な部品不足が、設備投資により今後数か月以内で解決できるとの結論を得たことにより、組み入れている銘柄をA銘柄に変更し、その目論見通りに市場シェアと収益があがり、A銘柄の株価が大幅に上昇した場合、このファンドの保有者は、徹底した企業リサーチを実施した資産運用会社から、キャピタルゲインという利益を受け取ることになると思います。
 
仮に、このA株式がインデックスの採用銘柄であれば、少なくともインデックスに追随するインデックスファンドの保有者もA株式の株価上昇の利益を受け取ることができます。
 
アクティブファンドの投資者は、自らリスクをとって資産運用会社のリサーチ力にベット(賭け)したことになりますが、インデックスファンドの投資者は、リスクを取ったアクティブファンドの投資者の力を使って、ある意味でただ乗りして、キャピタルゲインを受け取っていると言う事になっているように見えます。
 
これが世界的な治療薬の開発だとか、二酸化炭素排出を劇的に抑える効果のある発明だったとしても、それらの企業へリスクを取って投資を行う投資者と、インデックスの一部としてのリスクだけを取って投資するのとは、違いがある様に思えます。
 
これは、インデックスファンドを否定しているのではないのですが、企業リサーチや市場リサーチをコストを掛けて行うのは、アクティブファンドの勝手で、個人投資家がその様なリスクを負う必要はなく、コストを掛けてリサーチして投資しても、成果が上がらず、ファンドが解散しても、アクティブファンドへ投資した投資家の責任であって、少額の個人投資家は、アクティブファンドにただ乗りするのが当然であり、個人投資家はコストを祓う必要はない。
 
たとえ、社会を変える画期的な発明によって、社会全体が利益を受けたとしても、そのコストを個人投資家が請け負う必要がないと。
 
まぁ、確かにその通りだとは思いますが、それを資産運用会社の方が先日、とある会合で話されていて、御社にもアクティブファンドがあって、投資者の資産形成の一助となる様に、懸命にリサーチを行い、命を削る様に運用している方がいる事を忘れているのか。。。と。

アクティブファンド、インデックスファンド論争の前に、なんか腑に落ちないなぁと思っただけです笑
 
今朝も安定の5時半出社ですが、ここのところの業務多忙も、本日の全体ミーティングとその後の懇親会で終わります。

なかなか、決められた通りに資料送付をしてこない企業や、何度も連絡しても梨の礫の大手企業もあり、少し荒ぶっており、過激な表現は、ご容赦くださいませm(_ _)m
 
本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

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