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年金のこと

“どうせ、年金は貰えないから”

いまもよく聞くフレーズです。

まぁ、ワタシの勤める企業でも、若い方だけでなく、それなりに経験を重ねた方からも聞く事があります。
そりゃまぁ、、個人の見解だし、将来、国が破綻しているかも知れないし、特段、意見する事はないのですが。
 
ワタシは、資産運用会社で仕事をしています。

先日、“年金ってたくさんあるのはナゼ?”と訊かれました。

あ~はいはい、“厚生年金”“国民年金”ですか、それはね“簡単言えば、国民年金は日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人に加入義務があり、厚生年金は会社などに勤務している人が加入する”ものなんですよとお伝えしたところ。

その方から意外な回答がありました。

厚生年金と国民年金の違いや、2階建てについても理解している。
ただ、自分が勤める企業の退職金制度は“確定拠出年金”となっている。
「なんで退職金制度も年金なんですか?」と。
チョッと待ってね。
 
確かに世の中に“年金”とついたモノが多いかなぁと。

所謂、401kと言われるには“企業型確定拠出年金”を指していると思います。

これとは別に、iDeCoと言われる“個人型確定拠出年金”という制度がありますし、一定の条件を満たせは401kとの併用も可能となります。

確かに、生命保険にも“個人年金保険”とする商品があります。
 
あらま、世の中には“年金”の名がつくモノが多くありますね。

基本的には「公的年金」と「私的年金」。
さらには、「私的年金」には、「個人年金」という、自ら老後に備えた年金作りというのがあり、それを後押しする国の制度(401k・iDeCo)に”年金”の名称がついてしまうのかも知れませんし、そもそもは日本の制度ではなく、海外の制度を参考にしたため、年金を意味する「Pension」の和訳からつけられているのかも知れませんね。
新NISA(少額投資非課税制度)は、英国のISA(Individual Saving Account)を参考にしていますので、趣旨として自分年金に近いものがありますが、英国のISAに”Nippon”のNを冠したモノの様で、年金とはしていませんね。
 
国の年金制度については、5年に1度の見直しが行われます。

厚生労働省は、2025年の通常国会に年金制度改革法案を提出する予定です。
そのポイントの1つが、“就労促進”として「106万円の壁」の撤廃、週20時間以上働く人は厚生年金に加入し、労働者の保険料負担の企業が肩代わりを可能にすると言うモノです。
巷で話題の「103万円の壁」の撤廃と同じ様なフレーズですが、こちらの撤廃は場合によっては働く人の収入減に繋がりかねませんね。
もちろん、将来的に受け取る年金額に反映されるので、トータルではプラスとなる可能性はあるかも知れませんが、腑に落ちないなぁと思います。
「106万円の壁」撤廃をシレっと使う厚生労働省に対して、辛坊治郎さんも怒っていらっしゃいましたが笑

これ以外にも様々な改革案が提示されています。
将来、自身が受け取る年金についての重要な法案ですので、興味をもって頂ければと思います。

また、“どうせ、年金なんて貰えないだろ”と言う方には、年初に亡くなられた大江英樹さんの著書「知らないと損する年金の真実―2022年「新年金制度」対応」を読んで頂ければと思います。

また、大江英樹さんは沢山の著書もあります。
年金だけではなく、資産形成についても参考になるモノあります。 

本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

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