投資信託への資金流入
先日、日本経済新聞に『10月投資信託、7397億円の資金流入 今年初1兆円割れ』との見出しががありました。
記事の中には、10月の国内公募の追加型投資信託(ETF除く)資金動向は、生って医学から解約・償還額を差し引いて7397億円の資金流入超過(QUICK資産運用研究所推計)だったとしています。
また、新NISAが始まった1月から9カ月連続で1兆円を超える資金流入が続いていたが、前月(1兆1392億円)から大きく下回り、今年初めて1兆円を割り込んだとのことです。
なお、投資対象の資産別(QUICK独自の分類)では、海外株式型に約7300億円の資金が集まったほか、バランス型や国内債券型などにも資金が流入し、国内株式型は11カ月ぶりに350億円の流出超過に転じているそうです。
さて、個別の投資信託では、オルカンこと「「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が流入額1492億円で12カ月連続で流入額トップ、次も同じシリーズの「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」で1341億円の流入となっています。
ちなみに、4位には、三井住友DSアセットマネジメントが10月28日に新規設定した「ニュートン・パワー・イノベーション・ファンド(為替ヘッジなし)<愛称:電力革命>」がランクインしています。このファンドは電力需要の拡大や電力市場の変革に伴って恩恵を受ける世界の株式に投資するものとなっています。
ここのところ、ESG投信と言うものが、すっかり影を潜めてしまった様に思えます。
「金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針」において、ESG投信の範囲を「①ESGを投資対象選定の主要な要素としており、かつ、 ② 交付目論見書の「ファンドの目的・特色」に①の内容を記載しているもの」としています。
さらに、交付目論見書の「ファンドの目的・特色」においてESGの総合評価又は環境や社会の特定課題等、投資対象選定の主要な要素となるESGの具体的内容や、主要な要素となるESGの運用プロセスにおける勘案方法などの記載を求めており、定期的な開示など求められています。
これらが負担になっているからではないと思いますが、ESGを謳った投資信託の設定は少ない様に見受けられます。
ただ、少なくともアクティブの投資信託において、その組み入れ銘柄の選択においては、ESGすべてではないかも知れませんが、ESGを考慮せずに麺柄選択する事はないと思いますし、まぁ、新しい米国の大統領が就任しても、欧州を中心に、世界的な流れは変わらないと思います。
本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。