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モスキートデー(World Mosquito Day~蚊の日~)

8月20日は『モスキートデー』となります。

1897年のこの日に、ロナルド・ロス(Ronald Ross~英国~細菌学者)が、羽斑蚊(ハマダラカ)類の蚊の胃の中からマラリアの原虫を発見したことに由来しています。

ロスは翌1898年に鳥を使った吸血感染実験により、ハマダラカがマラリアを媒介することを明らかにし、この功績で1902年に第2回ノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

ハマダラカは世界におよそ460種が知られ、一般にマラリア原虫をヒトに媒介しているのは、そのうちの30~40種との事です。和名のハマダラカは、羽に白黒のまだら模様があることに由来しているとも言われているそうです。
 
なお、マラリアは“世界三大感染症”とも言われています。
他の2つは、“HIV/エイズ”と“結核”です。
 
マラリアは、世界の年間罹患者数が約2億4,900万人、年間死亡者数が約61万人となっています(2022年)。

遠い国の事の様ですが、日本国内でも、戦前はマラリアが土着していたそうです。
1950年代の医療の発展によりほぼ撲滅され、現在は国内での感染による発生は報告されていませんが、現在でも投稿等により海外で感染した人や帰国した旅行者からの輸入感染例が、年間40~80件の報告があるとも言われています。
 
ただし、現在、海外渡航等にあたってマラリア感染予防の注射などは義務化されていない様ですし、そもそも日本にはワクチンがないそうです。
 
夏休みも終わりに近づいていますので、これから海外へ行かれる方は少ないと思いますが、ご参考までに厚生労働省 検疫所のホームページには「海外渡航のためのワクチン(予防接種)」のサイトがあります。

ちなみに、HIV/エイズの世界の感染・患者総数は約3,840万人、年間新規HIV感染者数が約150万人、年間エイズ関連死亡者数が約65万人(すべて2021年)と言われています。

また、結核の世界の年間新規感染者数は約1,060万人、年間結核関連死亡者数約が130万人(2022年)と言われています。
 
マラリアは遠い国の事、結核は遠い昔の感染症というイメージですが、結核はいまも日本で年間約12,000人が発症し、約1,900人が亡くなっている、”古くて新しい感染症”と言われているそうです。
 
過度に恐れる事はないと思いますが、しっかりとした情報収集と理解が必要だと改めて感じました。
 
本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

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