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感謝の日(3月9日=サンキュー)

いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
 
先日、20年ほど前に勤めていた企業の同僚の方お二人と久しぶりに会食をしました。

ワタシがその企業に転職したのは、2004年の事です。

その企業では、新たに外国籍投資信託の本邦内への持ち込み販売を行っていて、更にその業務を拡大する方向にあった事から、当時、その企業で取締役をされていた方から誘われてジョインしたという経緯がありました。

さて、そのお二人ですが、外国籍投資信託に関する業務の主要なメンバーとして、海外の運用会社との連携、日本国内での販売にあたっての法的要件の確認と有価証券届出書、目論見書等の作成なども担当されていました。

ワタシは、本邦内への持ち込みにあたって弁護士、監督当局との連携を担当していました。

ただ、まぁなかなか本業であるリテール顧客へのブローカー業務と、相乗効果が見込めなかったこともあり、結果として社内での注目度が下がってきたいところで、2005年、2006年にと続けてお二人とも退職されてしまいました。

かくいうワタシも、2008年に退職するのですが、おふたりが力を注いだ外国籍投資信託の募集停止の手続きを監督当局に届け出たところで退職しました。

その際に、ワタシを誘って頂いた取締役は、大病により入院中でした。
転職を決めたのは、アセットマネジメント会社からのオファーを受けたためでした。

取締役に、貴方の意思を継いでこの企業で働くつもりだったが、念願のアセマネ会社からのオファーがあり、悩んでいると正直に伝えたところ、チャンスは掴んだ方がいいと後押しして頂き、転職を決意しました。

取締役は、その数か月後に亡くなってしまいました。

どのツラ下げてと思いましたが、お通夜に参列させて頂きましたし、その日の雷雨とドシャ降りは取締役の涙だったのかなぁと思おっています。

その企業は、13年前の震災による金融市場の大きな変動を受け、債務超過となり、とある企業グループに買収されてしまったのですが、あの時に、ワタシが取締役の意思を引き継ぎ、残っていたらと、結果は変わらなかったとしても、と後悔することもあります。
 
さて、戻って会食をしたお二人ですが、退職されてから幾つかの企業を経て、現在も企業の中核人材として金融業界で活躍されています。

今回、お会いするのも10年ぶりくらいでしたが、20年前に期間は1年半程度、同じ職場で働いただけのワタシを慕ってくれて、会食に誘ってくれた事に感謝しています。

もちろん、アセマネ業界への転職を後押ししてくれた亡くなった取締役にも感謝しています。
 
本日の1曲は、DREAMS COME TRUEの「サンキュ」です。

本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

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